甘い香りに誘われて

街を歩いているとカフェにふらっと立ち寄ってしまうことは仕方のない事だと割り切って散歩している。
むしろ散歩の目的は気分転換や運動不足解消などではなく、新たなふらっと立ち寄れるカフェとの出会いとその期待なのかもしれない。
今回もよく降る雪の中、ふらっとカフェを探し求めいつもと違う道を歩いてみる。
ここで一つこだわりポイント。それは、スマホは持ち歩かない事。調べて目的地に向かうのでは楽しみというか醍醐味というか、ふらっとの意味が無くなってしまうから。店内においてもコーヒーと向き合う時間を大切にしたいから。
それで今回は、人気の少ない通り、駅からだいぶ離れた住宅地まで歩いてみた。冬になると空気の冷たさもあって嗅覚がツンと冴えてしまう。心拍数が少し上がる程度に歩いた後、甘い香りがしてきた。ワッフルとバターの甘い香り。時よりビターなコーヒー豆の香り。
出会ってしまった。ふらっとカフェ。入店しておすすめの一杯をいただく。冬はコーヒーの味をより美味しくさせる季節。ほんとたまらない。
これだからふらっとカフェはやめられない。

ただここで難点なのが、一度来たお店の場所を正確に覚えられない事。結局自宅に帰ってからお店でもらったレシートで検索かけるからスマホに頼らざるを得ないんですよね。なんというかとてももどかしい。

カフェでコーヒーと向き合う時間は格別に贅沢なひと時。そのひと時を求めてまた歩き始める。

1月がもう終わる。
残りの11/12はどれだけのふらっとカフェとの出会いがあるだろうか。

そしてきっと今日も眠れないんだろうな。