[閲覧注意] アポロニオス『円錐曲線論』第Ⅰ巻命題11,20
本稿はアルキメデス『放物線の求積』における放物線の性質の補足説明のために用意したものです.これだけ読んでも,(多分)一部の方しか楽しめません.古代と現代の曲線の生成についての認識の違いを感じることができると思います.
序.
アルキメデスは,放物線の軸と径の長さの比例関係は,失われた『円錐曲線原論』で証明されているといいます.現代的な視点では(原点を頂点とする)放物線はy=ax²(もしくは y²=px)で定義されますので,軸(y)と径(x)の比例関係が証明を必要とすると