
初めて吐く息の白さを観測した日のスケッチ |詩・絵 風景 シーン11
どこか遠くの、トナカイの国みたいな
空の色
まだ少し木に残っている銀杏
季節が深まるたび白さを増す葉
薄淡い黄の葉は
今日の夕暮れ空を旅する者たちの灯火として
渡されていく
金星が輝く
道を歩く
この冬初めて吐く息が白く
大気を昇っていくのを
観測し
脇道から少年たちのバスケの
ダムダムが聴こえる

いいなと思ったら応援しよう!

どこか遠くの、トナカイの国みたいな
空の色
まだ少し木に残っている銀杏
季節が深まるたび白さを増す葉
薄淡い黄の葉は
今日の夕暮れ空を旅する者たちの灯火として
渡されていく
金星が輝く
道を歩く
この冬初めて吐く息が白く
大気を昇っていくのを
観測し
脇道から少年たちのバスケの
ダムダムが聴こえる