親の有難み。
日本という国は昔の方々の頑張りがあり、今とても恵まれた国になっています。
それもあり、生まれて来てから18〜22歳くらいまでは多くの子ども達が親か、誰かに育てて貰うことが当たり前の感覚になっています。
当たり前になると、中々感謝の気持ちを持つことはありません。
そして自分が次に親になったときにまた同じように育てていく。という循環が起こります。
もちろん、恵まれていることは素晴らしいことですし、国によっては小さいうちから自分達だけで生活しないと生きていけないような環境で暮らしている子もいます。
日本でも、本当の意味で感謝するのは、そうやって自立を迫られた時になるのでしょう。
この間見たユーチューブでGACKTさんが、「今の子は全て与えられるのが当たり前になりすぎて、感謝の感覚が分かっていない。これからは全て料理が出たらそこにお金を払い、してもらったことにお金を払うか、毎回借用書を書いて、つけにして返すかすれば、親もありがたいし、子どもも有難みが分かるだろう。家事、育児ってのはそれくらいの重労働なんだよ。」というようなことを言っていました。
それも確かにその通りで、普通に母の日や父の日、勤労感謝の日で、親に感謝しようと言われたって当たり前にしてもらっていることに感謝は中々できるものではありません。感謝の気持ちは、自分がする立場になって初めて分かるものなのですから。
ですが、流石に全て現金化して借用書を書いてということは無理があるので、もっと現実的に家事がいかに大変かを子ども達が簡単に理解する方法があります。
それが、お手伝いです。中にはお手伝いをしたことに対してお小遣いという形でお金を渡している方もいらっしゃいますが、お金を渡さなくても、自ら進んで家事をするようになり、親に感謝する気持ちを持つ方法があります!!
それは出来るだけ小さいうちから、子どもと一緒に家事をすることです。
もちろん、小さいうちからとなると、時間もかかるし、自分でした方が早いと思いついついやってしまう方もいるとは思いますが、そこをグッとコラえて、出来るだけ子どもと一緒に伝えながらする。
このメリットは、先程言った、自ら進んで家事をして、将来親に感謝するということだけではありません。
他にも、自分で出来た!という自信がついて何事も積極的にチャレンジするようになることや、家事は雑巾がけや窓拭き、洗濯物畳みや、野菜を切るなどの動きがあるので粗大運動や微細運動にもなります。
こうした沢山のメリットを最大限に引き出す為に、出来るだけ小さいうちから一緒にする必要があるのです。
大きくなればなるだけ、習い事や塾などで忙しくなることはもちろん、「どうしてしないといけないの?」と言うようになります。
そうなる前にすることが当たり前にしておくのがベストです。
もちろん、そうなってからでもお手伝いをしてもらう方法はあるのですが、少しテクニックや駆け引きが必要となります。
最も簡単にお手伝いをしてもらうようにするには小さいうちから一緒にするのが一番なのです。
小さいうちからしていれば、親への有難みもお金を渡さなくても、自然と身に付くようになるでしょう。