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序編・なぜ今「バルジ」なのか(再掲)

※こちらのnote記事は、2022/5/11にブログへ投稿したものを再掲載したものです。続く記事への序章としての位置付けに過ぎないため、加筆修正は行わず、そのままコピーした内容ですので、投稿時以降の実際のシリーズ展開とは一切関係がありません。その点ご了承ください。

Hello, everyone.
This is Bulge.
The takeover plan has begun.

「HiGH&LOW THE MOVIE3  THE FINAL MISSION」
エンドロール後映像より


お馴染みの、たった3行の英文。

もはや人生において「大変お世話になっております」よりたくさん打ち込んだかもしれない。

検索するとすぐに出てくる「銀河バルジ」についての以下の解説も、頭に焼きつくほど繰り返し読んだ。なお、こちらの一部には本記事中盤以降の考察において重要な示唆を含んでいる可能性があるが、まずは全文を引用する。

銀河バルジ(ぎんがバルジ、英語: galactic bulge)は、渦巻銀河や棒渦巻銀河の中心部に存在するふくらみ。「バルジ」は「膨らみ」という意味。単にバルジとも。
(画像省略)
これらの銀河は横から見ると凸レンズ状をしており、中央に球形のふくらみが存在し、周りのディスクと比べて若干盛り上がっている。これをバルジと呼ぶ。バルジには年老いた恒星が数多く集まっていると考えられている[1]。また、銀河の中心部には超大質量ブラックホールがあると推定され、その重力により星が集まっているのだと考えられている。 なお、銀河系のバルジは、直径1万5000光年ほどといわれている[2]。

1^ 『宇宙がまるごとわかる本』P56 
宇宙科学研究倶楽部
2^『ここまでわかった!宇宙の謎 
銀河のしくみから超ひも理論まで』 
佐藤勝彦

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/銀河バルジ


Bulge(以下「バルジ」)。

HiGH&LOW THE MOVIE 3公開以降、このカタカナ3文字を含んだツイートを何回放流したか、もう分からない。ツェペリさんが食べた食パンの数より多いと言われても別に驚かない。何度同じことをつぶやき、何度珍妙な思いつきやくだらないネタを推敲もせずに流したことか。

バルジ。HiGH&LOWシリーズ5年越しの最大の謎にして伏線。次期シリーズにおける、九龍をも上回る最大の敵。新展開の中心……

だったはずが、そのあまりの音沙汰のなさに最早一般ファンからの関心はおよそ失われ、一部の性悪なTwitter民による大喜利の定番ネタとなってしまった、ハイロー史上最も強大であるはずが最も(現時点で)悲しき存在。

その正体や目的については、ザム3公開直後から繰り返された考察(および、いつしかそれが姿を変えた大喜利大会)により、およそあらゆる可能性が検討されてきた。

それでも、未だに強い説得力を持った定説の確立には至っていない。もっとも、公式から一切の音沙汰がないので当然も当然ではあるのだが……。

そう、公式から音沙汰がない。なさすぎるのだ。MCUのサノスでもそろそろ腰を上げていいタイミングだろうと思うが、全くもってその影も形も感じられない。

次作こそバルジが現れるのではないか。ザワのエンディングの最後で匂わせがあるのではないか。マイティの新曲こそ布石に違いない。ザ6のドラマのラストにこそ……。

突然の新情報供給のたび、Twitter銀河の端々から集まってきてはそう騒いできた日々も、もう何年目になるだろうか。

現在、ハイロー界隈では新作HiGH&LOW THE WORST X(以下、ザワクロス)の情報が続々と発表されて盛り上がっている。

鬼邪高(のうちの全日制、とここでは強調しておく)を狙う不良高校が次々と名乗りを挙げては連合を組み、楓士雄らの首を狙って戦争を仕掛ける……というストーリーのようだ。

前作HiGH&LOW THE WORST(以下ザワ)では、コラボによって生み出された高橋ヒロシ色の強いキャラクターたち(含む団地組)や、クローズ・WORSTバースからのゲストである鳳仙学園らを中心に据えつつも、辛うじてシリーズ初期からの中心キャラであり、ハイローサーガの象徴の一人であった村山良樹の成長と卒業という描写を織り込むことで、ストーリーはSWORD旧世代とのつながりを保っていた。

しかし、5/11現時点で確認できる情報の範囲では、ザワクロスにおいて全くSWORD旧世代および他チームとの関連は感じられない。

新曲Warriors AnthemのMVでその一端が描かれていたマイティ(同作で初出の「初期メンバー」を含め)と劉に絡んだ新展開についても、明らかにこれまでと一線を画すcool&dangerousな雰囲気にあれほど期待が高まっていたものの、まず今作のストーリーに関連する気配はなさそうだ。

もはや、バルジは我々の集団幻覚になってしまったのだろうか?

ザワクロスも更なる続編へ続き、鈴蘭高校との決戦が描かれたりして、EXILE TRIBEのジュニア世代や若手俳優にとっての晴れ舞台として、子供の喧嘩のクオリティアップが引き続き図られていくのだろうか?

我々は高橋ヒロシ先生の各作品を読んだり、新たに登場する不良高校のキャストたちの活動経歴をチェックしたりして、ザワクロスへの解像度と期待を高めていれば、それだけでいいのだろうか?

Takeover planとは、オタクの妄想する「あったらいいな」の物語に過ぎなくなってしまったのだろうか?

違う。

違うのだ。

今日も、あえて言いたい。

次こそは、と。

今度の黒幕こそは、バルジが絡んでいるのではないか、と。

旧世代やムゲン・雨宮兄弟と九龍グループの戦いに比べると一見スケールダウンしているかに見える、「子供の喧嘩」でも、裏でバルジが糸を引いているのではないか、と。

バカの一つ覚えと揶揄されても構わない。

武の道なしに生きてゆくことなど考えられない者は、泰平の世にあっても鍛錬と研鑽を怠ってはならないだろう。

同様に、バルジなしにNEXT STAGEなど考えられない者は、次作への期待が盛り上がる世にあっても考察と大喜利を怠ってはならないのだ。

だから、あえて高らかに叫ぼう。

次こそ、バルジが出てくるかもしれないと。その正体が、たとえ片鱗でも現れるかもしれない。その目的が、たとえ一端でも示されるかもしれないと。


なぜなら、The takeover plan has begun……

そう、ヤツの乗っ取り計画が、もう既に始まっているからだ。これから始まるのではなく、確実に物語の裏で、既に動いているはずだからだ。

であれば我々は、「それ」に備えなければならない。対バルジ防御体制を、今一度万全に整えておかなければならない。来るべきバルジショックへの不安と期待を、高めて待っていなければならない。

それが、バルジネタをさんざん擦ってきた……もとい、期待に胸を膨らませ続けてきた我々、言うなればバルジ担、バルジストである者たちに課せられた、当然の使命であり宿業なのだ。

だから、何度でも言おう。

ザワクロスの展開予想に皆が熱くなっている今だからこそ、他の誰がやらなくとも俺だけは、もう一度本気でバルジのことを考えてみたい。いや、考えなくてはならないのだ、と。

そして願わくば、これを読んでいる読者の皆さんにもバルジのことを思い出し、自由に想像し、今後のハイローバースの新展開、すなわちNEXT STAGEへの期待を高めていってほしい。

その声が、バルジを待ち続ける熱い思いが、ごく一部でも広がっていってほしい。あわよくば、公式にも少しだけ届いてほしい。

そんな願いから、5年間Twitterの激流に散らかしてきた自分のツイート内容を思い出せる限りにまとめ、それに自分なりの真剣な分析考察推測、好き勝手な妄想、何もかもを加えて引っくるめたバルジへの想いを、ここから続く三編の記事にまとめて叩きつけることとした。

これは、一人のハイローオタクが脳内で長年野放しに跋扈させてきた、バルジという仮名の魑魅魍魎に関する、くだらないけれど魂を削って書くレポートだ。

いつにも増して長すぎる前置きだが、これも全て俺のバルジ愛の発露の一部だと思って、どうかご容赦いただきたい。

……とはいえ、いくらなんでも長くなりすぎた。ここまでで三千字をゆうに超えるという有様だ。そのため、自分自身も含めての読みやすさを考慮して、本格的な分析考察は前編・そして自由で無軌道な希望と妄想は後編へと分離することとした。

ということで、ひとまず序編は次の一連の文章までで切り上げよう。

バルジとは、俺のハイロー愛人生、言うなればハイロー銀河の中心だ。中心部にあり、日ごとに考察と妄想という形で無限に拡大していく、止まらない膨らみだ。

バルジとは、俺を惹きつけてやまない、けれど覗き込んでも何も答えは見つからず、ただ時間と心を際限なく奪われていくだけの、未知の暗黒の渦、超巨大ブラックホールだ。

今こそ、その銀河の中心の膨らみ、超巨大ブラックホールに、改めて向き合おう。果てしない謎の渦巻きの中に、勢いをつけて飛び込んでいこう。

たとえ、狂人と呼ばれようとも。

前編へ続く。


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