ツイから推しまで5秒前【ジエメイLIVE初参戦の記録】

こんにちは、灰色です。本記事はこちらの連載記事の続きとなります。

というわけで本日はFinallyではなく、名古屋発のオルタナティブロックアイドル・ジエメイについての回でございます。

〜ここから回想〜〜
初遠征となった11月のFinally名古屋。ジエメイの出番終了間際に入場した私が見たのは、ReNYを後方まで埋め尽くしていたファンと、彼らが残していった異様な熱気。

実際には見ていなくとも、その様子から何か只者でないグループがLIVEをしていたらしいということだけは十分に感じられました。

それから楽曲をサブスクで検索して、全曲に共通する超絶疾走感と高すぎる完成度に驚嘆し、一度聴いたら一ヶ月は耳から離れない「な?」の衝撃に呆然となり、「IRIS」に代表されるヒロイックでストレートな歌詞に熱くなるうち、LIVEは全くの未見にも関わらず、Finally以外のアイドルグループでは最も気になる存在になっていました。

ちょっと異常なほどの落下速度です。

Finallyと出会っていない並行世界の灰色をファニー・ヴァレンタイン大統領が連れてきたとしたら、最推しはジエメイでしょう。

実はここまで言うのには他にも決め手があったのですが、それは後ほど……

〜〜回想終わり〜〜

そんな彼女たちは頻繁に東京でもLIVEをしているらしいのですが、機会を逃しに逃し続けること3ヶ月。ようやく他の予定と被らずに観られる好機が到来したため、参戦を決めたというわけでした。ちなみにチケット代は1000円でした。安すぎんだろ……

というわけで、渋谷サイクロンの対バンイベントNext Worldを5時間以上に渡って観戦した後、ダッシュで新宿へ向かいました。会場は小規模なライブハウスで、中に待っていたのは満員電車手前くらいの人、人、人!!

普段は荷物を置いたり振りコピをするスペースは確保できる現場がほとんどのため、ここまでのライブハウス然とした混雑は初めてだったかもしれません。東京でもジエメイが圧倒的な人気を誇っていることが感じられ、異様な熱気にクラクラしつつも期待が高まります。

とはいえ、ジエメイの楽曲は配信音源の時点で圧巻の完成度。スピード感と変則的な展開が特に目立つため、LIVEでは「喉から音源」とはなかなかいかないだろう……

インターネット老人会


ナメてました。

ごめんなさい。


歌がね、上手いとか、そういう次元ではありませんでした。

4人全員ホームランバッター。全員DPS職。全員近距離パワー型。

破壊的な声量と超濃度のアレンジで、誰がサビを歌っても他所の主力級の攻撃力。そして全ての曲が他所の代表曲並の練度と盛り上がりをもって轢き殺しにかかってきます。しかもそれが30分で7曲、一言のMCも挟まずラストまで全力疾走!!この日2本目だったようなのですが、そんなバカなとしか言えないほどの超スタミナ。終始全員とてつもない勢いで熱唱しているのですが、喉を痛めそうな絶叫とかデスボというわけではなく、天性の音域と厚みのある声です。アイドル人生強くてニューゲームでもしてるんでしょうか?ルール無用です。ライト級のトーナメントにマイクタイソンが出てくるようなもんですよ。

正直なところ、渋谷のネクストワールドで超ハイレベルなLIVEを何組も見ていたので、それと比べちゃったらどうかなー……という気持ちがあったのですが、初見補正を抜きにしてもこの日トップクラスのインパクトだったと正直に書いてしまいます。

4人誰がフロントに立っても抜群の威力なのですが、中でも黎鮫ワナさんの声は規格外そのもの。ボーカルオーディションで同グループにいたら全員棄権して泣き出すんじゃないかというレベルです。

とにかく煽りまくり、アレンジでドスをガンガンに効かせまくり、スキルツリーぶっ壊れてるとしか思えない超弩級の歌唱を30分間見せてくれました。他のアイドルが可憐な熱帯魚だとしたら、彼女はさしずめティラノサウルス級のパワーファイターというところでしょう。(※とても綺麗な方です)

またセトリ自体も普段からサブスクで聴いていたため、久しぶりに「この曲知ってる!初めて生で見られて嬉しい!」という感覚を味わえました。そして音源はごくおとなしい通常形態フリーザ様みたいなものだと分かりました。

こんなん歌えるの?と思っていた「OVERDRIVE」はとんでもなくカッコいいですし、一度生で見たかった「な?」は鳥肌。そしてジエメイにハマるきっかけになった「IRIS」がラストに来たのには、もはや感動すら覚えました。

超アイドル級の歌声に、ノらずにはいられないトラックとヒロイックで力強い歌詞。彼女たちのいい意味でアニソンライクな楽曲群が、LIVEでは目の前のフロアを熱狂させてステージと共鳴させる形態に最適化されている。そんな印象を受けました。

あと、タイトルにした「ツンからデレまで5秒前」の殺意がヤバいです。読者の方はご存知かも知れませんが、私はこの手のコテコテなカワイイソング・バカ系ソングが大の苦手で、「ツンから〜」も曲名だけで敬遠していたくらいです。

それがまあ、LIVEだとザックリぶっ刺さりました。清々しいほどきれいに頭皮から爪先まで串刺しです。

カッコいい曲、熱い曲が多い中にあって、現状唯一?のあざとい路線な曲。それを満を持してLIVEで披露するのは、伝家の宝刀を抜くことと同義です。オタクを殺す機械かよ。普段は策士タイプのキャラが殴り合いをしてもメチャクチャ強いみたいな、烈海王は武器を持ってもヤバくてドイルなんか相手にならないみたいな話ですね。そういや烈先生も古のツンデレか……。

話が支離滅裂極まりないですが、とにかく狂ったパワーのステージでした。これを頻繁に見られるジエメイのオタクさんは、マジでめちゃくちゃ幸せだと思います。ハオメイさん?でいいのでしょうか。おめでとうございます。

さて、そんなジエメイですが、もちろん特典会もあります。

そちらも行ってきました。楽曲から入ったとか言ってたくせに。

人が多かったのに加えて初めましてなのもあり、この日は一人だけに絞って感想を伝えようと決めていました。

その一人が、神代ロゼさん(通称・ロさん)です。

私がジエメイに強く興味を持ったきっかけ。それは、先述したように配信されている楽曲の魅力が第一でしたが、実は第二の要因がありました。

それがロ様のTwitterです。

とにかく、楽しすぎる。というか、終わっている。文字から伝わってくる波長が、アイドルのそれではない。

それでいて、しばしばALT機能を使うことで活動への真摯さ、LIVEに対してのストイックさ、高い成長志向を持っていることが、嫌味なく伝わってくる。目が離せなくなる。

そんなツイート群を見て、LIVE前からロ様が気になっていたのでした。

で、生でステージを見たのですが。

この人、本当にあのアカウントと同じ人なのか……?

ドッピオとディアボロみたいな感じで二重人格なのか……?ガイアなのか?

そう思わないとイメージが結びつかないほど、彼女は華と気品とパワーのあるスーパーアイドルでした。

声量はあるのですが、終始大暴れというよりは抑揚とメリハリを強く意識した歌唱スタイル。あと笑顔の殺傷力。大量破壊兵器。

こういうツイートする人と同一人物とはどうしても思えない。

ロ様すごいです。完敗です。

万が一全てが戦略だとしても天晴れだよ。俺の負けだよ。

若くて元気なオタクって感じで、フレッシュな香ばしさもあるのが微笑ましいです。

ジョジョオタだからってディアボロの大冒険の話とかされたら本当に死んじゃうしね。

とにかくとんでもない逸材、砕けないダイヤモンドの原石さんです。おそらく一般人として植物のように平穏な生活をしようと望んでも、吉良吉影の殺人&手首切り取り衝動と同じで彼女の中にあるアイドル性がそれを許さなかったでしょう。ここまで全部吉良吉影が一番好きと言っていたロ様に媚びた文章です。

あと「お前の顔覚えたからな」って言われてハイローの雨宮広斗かと思った。違っててよかった。もしそうだったら完全に終わっていた。

私はチョロチョロの実を食べた全身チョロい人間なので、Twitterに大変弱いんですよね。

なので、ジエメイメンバーのあのビジュアルからのあの楽曲からのあのLIVEからの真面目&ひたむきツイートが、ギャラドスにでんき技打つくらい刺さるのです。

そんなわけで、久しぶりに衝動だけでバカnoteを4000字近く書くくらいにはインパクトのあったファーストコンタクトでした。

既にたくさんのファンが付いている方々なので、私は遠くから見守りたいと思いますが、最後列でオタクたちの頭の隙間から見ても呑み込まれたあのパフォーマンスの無双感は忘れられません。また絶対LIVE行きます。

久々に知能指数低い記事書くと楽しいですね。

それでは、また!


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