きみをさらう計画の先を考えたかった
今、はじめて見聞きした、はずの罪の先
きみを想っての罪をつくろうとする
目の前の人がさらうと告げた子は
ぼくが一等・会いたい子
ちがう、たぶん
会ってた子
やっとココロとココロを互いに
曝け出せそうな、特別な子だと
きみも
おもってくれた、ようにみえた
ぼくのぼくだけの特別な子を
対面の悪気ない人は、云ったんだ
「あの子の特別な存在が、私なんだ」
瞬間、思い出した。
この人だ。
この人だけに秘密だと打ち明けた
ほんの少しのぼくが感じたきみとの
些細な思い出を
渡してしまった、あの時の、人が
対面してる、この人、だ。
その記憶が、想いが、
今、きみをきずつけようと
形づくる。
あの思い出は
あの些細な思い出は
ちがうんだ
そうじゃない
くだらない
いきかたしか
できない
ぼくを
ぼくを
いつも
すくう
ぼくの
ぼくの
たいせつな
だいじな
かがみ
それが
どろりとヘドロな粘り気のある、その感情が
ぼくを支配する
タスケテ
必死に耐えて、
きみからもらった清らかな穏やかな
ココチヨサを思い出してハ気取られないよう
微笑んだ。
衝動的なアレに呑み込まれたら
とてもとても楽だけど
それじゃきみを、きっとスクエない
イヤ
いやだ
やメて
やめて
やめて!
声にならない叫びを呑み込め
これ以上、対面のこの人に
きみへのオモイが育ってしまわないように
当日、現場に行けないボクが出来るのは
交わる会話の端にある
ボクナラデキル
きみのココロに虹かけるモノを
対面の人が否定した。
コレ、だ。
コレを、
どうにかして、キみに届けなくては。
そう、
強く、
強く、
いつものように、
どうか届いて、
無事でいて、
どうか
その無邪気な狂気に呑み込まれることなく、
キミの今後の健やかなる人生だけをネガウんだ。
それはいつものきみを祈るボクだから。
コレは大得意中の大得意。
大丈夫。
きっと、きっと、大丈夫!!!
さあ、行って!
ぼくにツいているとされる子たち!
あの子に教えて!
鳥も!
虫も!
風も!
ミクロも!!!
ありとあらゆる
俺を取り囲む自然の者々よ。
カレヲキズツケルナラ
俺は居なくなるが
構わないナ?
そうなりゃ、どうでもいいンだ。
この世など。
こんな傲慢な世界、いや、人ラを
何度も何度も
繰り返させやがって
ミせやがって
繰り返しを覚えてないヤカラの世話を
まださせるなら
この世など
それこそ俺がぶち壊してやるぐらい
なあ、いいだろう?
あいつらみたいな真似はしないさ。
馬鹿馬鹿しい。
それこそ証拠の残り得ない天変地異がコチラは
味方なのだから。
アレが貴殿も仕えるならば、
「どうぞ、どうぞ」ってね。
まあそんな事出来るヤツなら、俺が見過ごす筈は
ないんだがな。可笑しいな。
アンタは誰だ?
〇〇教?
どうでもいいよ。
どうせ、ヒトノコの程度の伝えた祈りの形態
じゃねえか。
…はっ。俺がカミ?
くだらねえ。
だったら会いに来るのが遅かった。
それだけの話。
その上でその考えの末か。
控えめに言って、アンタ
きっしょいな。
救え?
何から?
そう。可哀想なオマエサンの人生を
共感しろ、と。
俺に?
それとも【コイツ】に?
…
…
…
どこまでも救えないな、アンタ(ボソッ)
…何でもないです。分かってます。
どちらを取るかは、
この先のあの子と あの子も そう
彼らも
アナタも含めて、ソコ次第。
迷ってなんかいないでしょう?。
ただ私は、
知るのが早かっただけなのだから。
* * *
さて、幕はとっくに上がって
降りてくる気配すらないが【アンタ】は、
まだまだまだまだそんな所で
まごついてるなら、
もういいかい?
これは、
アンノウンでアンナチュラルな
やっと、ここでだけ出せた
オムニバスな
僕だけの物語。
だろう?
【ツクヨミ】
【題名】群生のアマリリス
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