【40案件】デザイン&グラレコのお仕事記録2018
DeNAでデザイナーとして働きながら、個人でグラフィックレコーディング(グラレコ)を活かした見える化活動をしてるわなみんです。2018年は小学生〜大学生に向けてコミュニケーションデザインの授業講師もしました。2019年も既に6分の1が終わりましたが、2018年のふり返りと今年のやっていきをまとめてみました。約7,000字超え…!
1. 2018年の活動まとめ
メディアに載せていただけた🙏
インタビュー5本、記事など色々と載せていただけました。ありがとうございました!インタビューでは「共創現場のためグラフィックレコーディング・ファシリテーション活動について」や「デザイナー版GitHubのAbstractの活用術」についてお話しました。
事業デザイナーとしてのチャレンジ📱
プレスリリース11個出たり、GitHubの草が増えて楽しくなったり、Abstractを使ってデザインコミュニケーション効率化したり。担当事業以外もAI創薬ロゴデザインやワークショップ設計など、「見える化」という形でさまざまな事業に携わることができました。
全6校でコミュニケーションデザイン授業実施🏫
5月〜11月は毎月違う学校でコミュニケーションデザインの授業ができました。文部科学省ジュニアドクター育成塾(愛媛大学)、早稲田大学WBS、明治大学、千葉大学、金沢工業大学、帝京大学で実施しました。
熱い対話の現場でグラレコ活動✍️
落合陽一さん×小泉進次郎さんが共同企画されたニコ生放送もされた「平成最後の夏期講習」でグラレコしました。生放送はNHK番組以来で緊張しましたが熱い議論現場でした。
経済産業省・特許庁「デザイン経営」宣言イベントで描いたメモがきっかけでイベント2回目には公式グラレコとして呼んでいただけました。
「UI Crunch #13 娯楽のUI - by Nintendo -」スタッフとしてリアルタイムに描いたスケッチノートはTwitterで1.2万人以上の方に反応いただけて嬉しかったです。
出張たくさんできた✈️
授業講師のお仕事やビジュアルファシリテーションチーム「BRUSH」のお仕事を中心に、金沢、愛媛、香川二回、新潟、広島と日本各地まわれました。道後温泉や松山城や大島や小豆島や厳島神社などの観光地巡りや日本酒飲み比べなどなど、楽しい思い出が増えました。
2. 各月のデザイナー&グラレコの活動(上半期)
メインの事業デザイン業務以外のネットでオープンになってるお仕事だけピックアップしました。(が、記事リンクなど全40案件あるので長いです…!)
〜2018年1月のふり返り〜
◆DeNAメンバーの働き方を伝えるメディア「フルスイング」にグラフィックレコーディングの活動についてのインタビューと実践の場を取材していただけました🎉
「会議の「伝わらない!」を可視化で解決。描いて語るグラフィックレコーディング」という記事で「私にとってのグラレコとは?」「描き方のコツ」などをお話しました。
また、実践現場として、小説投稿コミュニティサイト「エブリスタ」のUI・UX改善会議に初めて参加しグラレコしました。
会議を可視化・構造化する5つのコツとは? グラフィックレコーディング実践編
会議の場に取材が入るのは緊張しましたが、ライターさんカメラマンさんや会議に参加してくれた方々の人柄のお陰で楽しい時間になりました。ありがとうございました。
◆DeNA TechCon2018
DeNAの技術を伝えるエンジニア向けイベントでAI(人工知能)の技術取り組みについての公演やパネルディスカッションをグラレコしました。
AI活用の仕組みを嚙みくだいてリアルタイムに描くのは難易度が高く楽しかったです。AI事業組織の工夫についてなど気付きはブログにまとめました。ちなみに今年も2/6にDeNA TechCon 2019が開催されました。
〜2018年2月のふり返り〜
◆アプリサービス開発のデザイン便利ツールとして2017年から使っているAbstractについて使い方やおすすめな理由を会社のブログ「DeNA DESIGN BLOG」に記事を書きました。
Abstractは複数デザイナーでSketchファイルを共同編集・バージョン管理ができるデザイナー版GitHubのようなサービスです。
↓具体的なAbstractの使い方については先輩の記事がわかりやすいです。
◆品川区 地域課題をITで解決するワークショップ 成果発表会
私は5年前からCode for TokyoというIT技術を活用した地域課題の解決をめざす非営利団体のシビックテック活動運営に携わっています。2017年度に品川区と実施したシビックテック取り組みの発表会にて、参加者のみなさんがハッカソンで作ってくれたサービスの発表をグラレコしました。
〜2018年3月のふり返り〜
◆リクルートさんのメディア「HRナビ」にインタビューを受け記事を載せていただきました🎉
しかし、残念ながらHRナビは2018年秋にサービス終了されてますので当時の一部キャプチャを載せます。ライターの方がとても丁寧に記事をまとめてくださって取材時間にも実際ペンを持って一緒に描いたりしてくれて嬉しかったです。ありがとうございました!
こちらの記事の内容を軽くまとめると、以下4点のお話をしました。
・グラレコは議事録ではなく図解によるコミュニケーションデザインの手法だと考えている。
・描き方のコツはあるけどルールはないと思うのと、絵より情報設計や聴きながら描く力が求められる。
・目的に合わなければ無理にグラレコを使わない。不確かさも含め新しいことを取り入れ変革を起こしたい現場には向いていると感じる。手段と目的が逆にならないように目的に応じた手法を選ぶのがおすすめ。(グラレコしてきた数百の現場の中でも行政の対話現場や医療現場やNASAハッカソンボストンチームでの活用事例紹介をしました。)
・どうやって身に付けられるか?というご質問に対して、Schooで2015年に実施したオンライン生放送授業のことやオンライン生放送授業で使った資料のご紹介もしました。
3月はイベントのグラレコもいろいろ描きました
◆復興庁主催の「共創力で進む東北プロジェクト」から生まれた10プロジェクト交流会~東北への想いをつなぐ共創バトン~
当時の復興大臣のお話やディスカッションをグラレコしました。応援キャラクターとして女優のんさんが会場に登場してくれて、とても可愛くて凝視してました👀
◆都内のIT企業が集い、自社の社内IT施策を共有し合う「10社 社内IT施策 共有会」でグラレコしました。懇親会時にこのグラレコを使って全体へのふり返り発表もさせていただきました。
◆「Kaizen the World 2018」という、株式会社Kaizen Platformさんのカンファレンスでグラレコしました。
◆「KCCS IoT Conference 2018」京セラコミュニケーションシステム(KCCS)さんのSigfoxサービス開始1周年を記念したカンファレンスでグラレコしました。
◆「UI Crunch #12 」というGoodpatchさんとDeNAが運営するUIコミュニティーのイベントでスタッフ&スケッチグラレコしました。テーマは"「伝える」を加速させる。書く、読むUI"です。
◆「UX DAYS TOKYO 2018」というイベントに参加し、スケッチノート記録をしました。詳細はブログにまとめてます。
・短期集中「サービス・デザイン」ワークショップ by Jamin Hegeman
・カスタマー・ジャーニーをはじめてみよう by Boon Sheridan
◆Twitterで仕事以外の個人スケッチノートを載せてたのがきっかけで、CAREER HACKのライターさんからお声がけいただき、グラレコを集めた記事に私の描いたものも載せていただきました🎉ありがとうございます!
〜2018年4月のふり返り〜
◆2月にDeNAデザインブログに私が書いた記事がきっかけで、現場の事例から学べるビジネスメディアSELECKさんに「Abstract」についてインタビューを受けました🎉
「UIデザインは「共創」するもの。DeNAに学ぶ、開発スピードを上げるデザイン共有術」
(このタイトルいい・・・めっちゃ嬉しい・・・!)
最新のデータやデザイン背景が分からずレビューも滞りがちだったりといった開発現場の課題をどう共創して効率アップするかを、実例含めてご説明しました。
◆「UI Crunch #13 娯楽のUI」任天堂のUIデザイナーの方の発表やパネルディスカッションをグラレコ係としてリアルタイムにスケッチしました。
1.2万人以上の人にいいねしてもらえたのは初めてでした🎉参加抽選110人名/3747名というUI Crunch過去最高の高倍率だったので、当日参加出来なかった人に読んでもらえてたら嬉しいです😊
〜2018年5月のふり返り〜
◆金沢工業大学情報フロンティア学部経営情報学科の「経営戦略セミナー」の特別講師として対話のためのグラレコ授業を開催しました。
女子大生とはグラレコお手伝いで来てもらったりとよく関わるんですが、9割男子学生を相手にするのは初めてで緊張しました。相手の脳内マップの理想を空間イラストに起こす対話型のワークが盛り上がりました。
(あと、金沢で食べたおでんとのどぐろお寿司の美味しさは忘れません…!)
〜2018年6月のふり返り〜
◆新卒時代からお世話になってるインフォグラフィックスの第一人者であられるTUBE GRAPHICSの木村博之さんからお声がけいただき、今年も明治大学でグラレコ授業ができました!木村先生いつもありがとうございます。5W1Hのプロセスお絵描きワークから始まり、対話式ワークを中心に進めました。
◆DeNAで、吉橋先生率いる多摩美術大学サービスデザイン研究会の大学生に向けてサービスデザインの1Dayワークショップを実施しました。私はメンターだったのですが、学生さん方のアイデアやストーリーの描き方議論のまとめ方などこちらがたくさん学ばせていただきました。
◆経済産業省/特許庁「デザイン経営」宣言カンファレンスに参加してスケッチノートを描きました。
このノートを見られた林千晶さんが次回イベントに公式グラレコとして呼んでくださいました。
◆「しごとバー美術の先生ナイト」というイベントに参加しました!
翌月に初の小・中学生向けのコミュニケーションデザイン授業開催を控えていたので少しでもヒントを得たくて参加しました。
3. 各月のデザイナー&グラレコの活動(下半期)
〜2018年7月のふり返り〜
◆文部科学省ジュニアドクター育成塾(愛媛大学)にて、念願の小学生・中学生向けのグラレコを活用したコミュニケーションデザイン授業を実施できました🎉
ジュニアドクター育成塾とは、文部科学省が科学技術の未来を担う人材育成を目的に子ども達に向けて研究的に行う、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の支援を受けて実施される研究人材育成事業のことです。
塾生の小・中学生40名とその保護者40名、愛媛大学スタッフの皆さんで4時間描き続けました。当日の授業を愛媛新聞さん、愛媛CATV局さんが取材してくれました。
愛媛大学に授業記録やインタビューもしていただけたました。私もnoteに実施記録と学びを書きました→「小・中学生グラレコ授業!文科省ジュニアドクター育成塾での挑戦〜描く力の未来〜」
◆メディアアーティスト落合陽一氏、小泉進次郎衆議院議員の共同企画「平成最後の夏期講習」にテーブルのグラフィックレコーディングとして参加しました!スポーツ・健康がテーマの、以下の方々の議論をリアルタイム可視化しました。お声がけくださいましたグラフィックカタリスト・ビオトープのタムラカイさん、ありがとうございました!
テーマ<スポーツ・健康>テーブル出演者
・株式会社Campus for H 共同創業者・予防医学研究者 石川善樹 氏
・東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター先端医療情報技術研究部准教授 高尾洋之 氏
・公益社団法人日本フェンシング協会 会長 太田雄貴 氏
・株式会社Deportare Partners代表取締役 為末大 氏
・国土交通省 総合政策局政策課 政策企画官 喜多功彦 氏
・サイボウズ・ラボ主幹研究員/東京工業大学特定准教授/一般社団法人未踏理事 西尾泰和 氏
イベントはニコ生配信され、小泉進次郎さんと落合陽一さんと舞台上でお話できる貴重な機会もいただけました。急に総括するようにと無茶振りがありトップバッターだったので緊張で腰が引けました(笑)
ただ、グラレコを描いていると全体の議論を俯瞰して認知することになるのでひとつ次元の異なる視点でお伝えできるのはいいところだと思いました。私のテーブルの議論もテクノロジーに偏った議論になるかと思いきや最終的には人間の心に寄り添ったアイデアが多く出ました。
登壇者さんたちの言葉が可視化されることによって全体への共有がよりエモーショナルに、その時の感情もそのままパックしてお伝えできたのが嬉しかったです。
ちなみに、こちらのグラレコは落合陽一さんの書籍にも載せていただきました🎉ありがとうございます!
◆日本オラクルさんの「Innovation Summit Tokyo 2018」というカンファレンスで自律型クラウドの解説をグラレコしました。専門用語×英語という難易度の高さに頭沸騰しそうでした。
〜2018年8月のふり返り〜
◆経済産業省/特許庁「デザイン経営」宣言カンファレンスに再び参加!今回は公式グラレコとして描きました。
◆谷 益美先生の早稲田大学ビジネススクール(MBA)「ビジネスコーチング」授業の中でグラレコを活用したコーチングワークを実施しました。
◆「メタ視点」と「メタファー表現」で、場を揺さぶるグラフィックレコーディング という記事を書きました。
〜2018年9月のふり返り〜
◆帝京大学の外国地誌の授業にてグラレコ授業を実施しました。旅行好きの学生も多い授業だろうということで観光地をどう可視化していくかのワークを取り入れてみました。
◆Code for Japan Summit 2018 @新潟
2014年から運営として関わっているイベントに今年もグラレコ隊として参加しました。新潟とても素敵な場所でした!詳しくはブログに。
◆チームBRUSHとして、新宿区立落合第六小学校で実施した、絵を通じて「考える力」「まとめる力」「促す力」を育む、参加体験型授業「おえかきシンキング」のスタッフをしました。
◆Code for Tokyo の活動で、品川区さんと今年も地域課題をITで解決するワークショップ アイデアソンを実施しました。
〜2018年10月のふり返り〜
◆千葉大学でコミュニケーションデザイン授業を実施してきました。かなりデザインプロセスに寄ったワークを多く実施しました。
〜2018年11月のふり返り〜
◆香川県高松市大島のマップをつくろうワークショップで高校生たちとワークをし大島に宿泊し島歩きをし、国立療養所大島青松園の入居者さんにインタビューもしました。
9月に一度島の見学も行きましたが、本当につらい歴史を抱えている場所ではありますがそこで暮らしてきた方々の話を聞いて高校生たちも私も学び考えることが多くありました。
当日のことは改めてきちんと文章に残したいなと思うのでこれから書きます。運営の瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊の方々、そして谷 益美さん、本当にありがとうございました。
せっかく高松いるので、滞在中やっていたイベントに参加してスケッチノート記録も取ってみました。
参加して、その時描いたスケッチメモをnoteに載せました。
◆DeNAのイベント「Frontend de KANPAI!」通称FROKANのテックボードも毎回こっそり作ってました。
〜2018年12月のふり返り〜
◆グラレコのアドベントカレンダーを作ってみました!
ツイッター経由で紹介したところ25枠が2日で埋まり、グラレコ始めたばかりの人も長年活動してる人にも参加してもらえて交流できて嬉しかったです!交流が目的だったので願ったり叶ったりです。
◆グラフィックファシリテーションのお仕事で広島に出張しました。
◆AI創薬事業のブランディングデザインしたので、会社ブログに書きました。AI創薬事業のブランディングデザインとその一つのプロセス
↑ちなみにこの記事は事業会社6社で実施したService Designer's Advent Calendar 2018にも入ってます。
◆プログラミングコンテスト優勝小学生にサービスデザインワークショップをしました。
4. KPTと今年ふんわりやっていきたいこと
Keep
・仕事でも個人の活動でも一貫して「共創」をテーマに行動できた。
「描いて共有を当たり前に。誰もが想いを見える化する世界に」
これを子どもから大人まで伝えたいと思っていたので、小学生〜大学生まで授業できたのはよかった。仕事では効率化やデザインコミュニケーションの手法を変えることでチームでものづくりしやすくなって楽しくなった。
・人生初の体験が多くできた。今年は30個以上できた。革工芸や生け花やボルダリングや一人映画館やお弁当Instagramとか。ゼルダ始めたら日常の景色が変わって最高だった。祠120個中118個攻略するくらいハマった。
Problem
・行動をゆっくり振り返る時間が取れてなかった。木村先生からの「視界を一段階上げたら」という助言が刺さった。行動を繰り返すだけではせっかく実験の場を多くいただいているのに勿体無い。
・目の前の課題に取り組む前にもう少し広いロードマップで考えた方がよかった物も多かった。
Try
・行動に対して断捨離した上でロードマップは描きつつも、いい意味でもっと身勝手さを持ってやってみる、作る。
・いま仕事で新しいデザインのチャレンジが出来ているので、まずはやり切る。
・医療分野や生きた歴史にグラレコを取り入れる現場に何度か携わるようになって、声にならない声をもっと描きたいなと感じた。
今年ふんわりやっていきたいこと
・もう少しコミュニケーションデザインの分野を試したい。授業もだけど、子ども達や色々な分野の人ともっと対話したり作ったりする場を設けたりしたい。
・このアカウントでのnote5記事しかないので、今年はもう少し気軽に書きたい。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただきありがとうございます!グラレコを活用した「見える化」教育活動をしているのでよかったら他の記事も読んでもらえたら嬉しいです🙏