「専門家が言っている=正しい」これ最悪です。。
こんにちは!
このブログが結構見られているということを知り、しっかりと更新していかなければならないという、謎の使命感(?)にかられました。
特にコンサル現場やMBAのディスカッションなどで役立つクリティカルシンキングを頑張って更新していこうかな?と思う今日この頃です。
第二弾として、「専門家の言っていること」は「正しい」というAssumptionです。
たしかに、様々な商品のHPや広告で、
〇〇大学教授が絶賛!とか、
△△大学教授の監修のもと…
といった内容をよく見ますよね。
たしかに人間の心理的に、大学教授が言っているということは、何となく学術的エビデンスがあると思ってしまいがちです。
が、その中身を疑う必要があります。
どんな研究をした教授が絶賛したのか?
どんな文献を参考に、その結論を出したのか
どのような監修をしたのか?
何人くらいをサンプルに実験したのか?
などなど、中身を気にせずに、専門家が言うことだから間違いないだろう、という結論を出すことは最も危険です。
これが大学教授ならまだいいのですが、「〇〇コンサルタントが絶賛」なんて文言が来た暁には、本当に疑ってかかるべきです。
ピュアなコンサル出身者の私としては、コンサルタントを名乗る特定領域のスペシャリストを信用していません。
そんな人が絶賛しているからと言って、何がすごいの?と必ず疑ってください。。
このように、専門家が言っていることを全て正しいと思い込むことは、受け手にとっては大変危険なのですが、
発信する側にとっては利用できる場合もあります。
例えば、日常会話で議論が白熱したとき、
「いやいや、〇〇大学で実施された、100人規模の心理学の実験データで、それ否定されていたよ」
「100人のサンプル以上の実験あるの?」
と言えば議論は終了です。
(ちなみに私が会話中に出している実証データは、極力全て本物です…笑)
ということは、信用ある機関の論文を知っていれば知っているほど、議論を有利に進めることは可能です。
気になったことは、調べてみましょう。論文を調べてくれる生成AIも発達している、良い時代です。
また、自分自身がどこかの教授や学位を取ってしまえば、それだけで「専門家が言っている=正しい」という暗示をかけることができます。
私もアメリカの大学院でMBAを取ったのですが、博士課程を取りにいったら、このためだと思ってください。
というように、「専門=正しい」というバイアスは、悪用することも可能なのです。
・受ける側になった際は、簡単に信用せずに、エビデンスの内容をきちんと調べる
・発信する側になった際は、専門家たらしめる情報を積極的に言う。根拠を用意する。仮に根拠不十分でもそれっぽく話す
これが、クリティカルシンキング的観点では、正しい道でしょう。道徳的な話や賛否はさておき
いやはや、人間の思い込みとは、かくも恐ろしいものであるか…