渋沢健さんから「渋沢栄一」氏を学ぶ
こんにちは(^^♪人財コーディネーターです。ちょうど2週間前の2日に渋沢栄一氏の玄孫に当たる渋沢健氏の講演に参加してきました。
10年近く前に一度だけお会いしたのですが、さすがに記憶にはなかったようです(;^_^A
その時は渋沢栄一氏のことは正直知りませんでした・・・。今となって偉大な方と知り、そのご子孫である渋沢健氏にお会いでき、また再会できたので光栄なことでした。
講演の内容を自分なりにまとめてみました。
1 企業の社会的責任とは
3人の男、自由市場主義の父・資本主義と戦った男・日本の資本主義の父の存在
ミルトンフリードマン氏→企業の社会的存在=利益
目的は利益
・手段は法の範囲内ならOK 資本主義
市場原理主義・金融資本主義 宇沢弘文氏
社会的共通資本(紙幣化できない、すべきではない)
目的は人の心
資本主義と戦った男 渋沢栄一氏
資本主義の父と言われるが渋沢健さんとしては合本主義ではないかと
価値を合わせる 「目的は日本を豊かにする 」
手段は利益
国力を高めるには民間力を高め持続性あるものにする
「道徳と経済」の両方が必要と考えていたのではないかとのこと
*ここはまさに二加屋としても「道徳と経済」の両方は必要だと感じています。
特に外国人財や開発途上国に関わると肌で感じることでもあります。
2 ステークホルダー
資本主義と合本主義
ジェイミーダイモン氏
ステークホルダーキャピタリズム
株主の価値→ステークホルダーの価値(従業員・お客様など関わる方すべて)
このステークホルダーキャピタリズムが「合本主義」に該当するのではないかと渋沢健さんは考えておられる
合本主義は英語では存在しない
→使うとすればステークホルダーキャピタリズム
価値を合わせて、創りだすという考え方
→資本主義の原点として存在したのではないか?
金融において(渋沢さんがいる世界) ESG の考え方が5年位前から中心に来ている
環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)
*価値を合わせて、新しい価値を作り出す。物凄く共感ができる部分です。
新しい価値を生み出すことは本当に難しい、今ある価値を組み合わせて新しい価値へ進化させる。
ステークキャピタリズムは今の世の中に必要な考え方だと感じました。
3 「と」の力
サステナビリティ インクルージョン
論語と算盤:論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの」
20世紀から21世紀における変化
9.11時間→リーマンショック(Occupy Wall Street)→新型コロナ(Black Lives Matter)
困窮が引き起こす、取り残された感情で暴動が起こるという流れ
コロナ禍においてシングルマザー協会への相談が増えている
コロナ→仕事がなくなる、収入が減る(困窮)→子供が非行に走る
こういうことも起こっているとの事
日本も分断されている
地球温暖化・海洋プラスティック問題などはSNSで共有され拡散が凄い。
情報が今までは報道で一方通行でしかなかったが、現在は正しい情報から間違った情報まで無法地帯になっている。
グレタ氏が環境問題で有名になったがSNSがなければ??
*SNSがなければ知らなかったかもしれないですね。手にしている情報がなかったら?
そう考えると時代の変化が、当たり前になって気づかなかったですね。
拡散が凄くなっている一方、炎上する可能性がある
便利なようで怖い一面が潜んでいるということですね・・・。
「論語と算盤」
合理的経営 正しい道理の富
▶サステナビリティ(持続可能性) 【と】 インクルージョン(包摂性)
論語 算盤
論語 【と】 【か】算盤
【か】の力だけではクリエイションされていないのではないか?
優劣ではなく両立している必要がある→綺麗ごと?
忍耐強く続けることである時うまくいくことがある。
【か】の力→分断に化学反応が起きない
【と】の力→ある時化学反応が起こる
【と】の力→SDGsにもつながる
渋沢健さんとしては【と】の力は「人間力」ではないかと。
バックキャスティング Goalから逆算して現状を合わせる
動物と人の違い イマジネーション 想像力 時間の飛躍につなげることができた
*渋沢健氏の話は今の私たちに必要であると感じました。
ゴールから逆算して考える。これは仲間から常に言われていることです。
なかなかゴールから考えるのは難しいものです。
現状から前へ前へ進む方が現実的で分かりやすい場合もあります。
今回渋沢健氏の講演を聞いて「渋沢栄一氏」に興味がわきました。
大河ドラマやお札になる日本の顔、100年以上たってなぜ呼び起こされるのか。
時代が必要としているからでしょうね!渋沢栄一氏の想い
勉強してみたいと思います。