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【映画感想】アニメ映画歴代トップも納得の作品『インサイドヘッド2(吹き替え版)』ネタバレなし

インサイドヘッド2を観てきましたのでその感想を。

率直な感想として、とても感動しました。
そして、ストーリーや映像技術など全体的にレベルが高い作品だったなと思います。

前作を観ても思いましたが、そもそもの設定である感情を擬人化することがいいなと。人の感情についてすごく理解しやすいです。
人の中に喜びや悲しみ、怒りなどのいろいろな感情があり、場合によってどの感情が出てくるのかという、そのような人の心の部分についてとてもわかりやすく描かれています。

本作は前作の感情にプラスして「シンパイ」や「ハズカシ」など新しい感情が生まれます。大人になったことで新たな感情たちが生まれてきてライリーの頭の中がごちゃごちゃに。
思春期の心の状態を上手に描いています。

今作を観て思ったことが、「感情」と「人の本質」は違うということ。
そういうテーマを見事に描いています。
怒りっぽい人でもそれがその人の本質ではなく、ただ怒りの感情が表に出てしまっているだけ。
感情だけがその人の全てではない。
そういう見方ができれば自分も含めて人に対してこれまでとは違った接し方ができるかなと思いました。
大人が見ても楽しめ、そしてはっとさせられるそんな映画です。

ストーリーはシンプルでとても分かりやすいので子どもでも楽しめるかと。
そして、ピクサーだけあり映像技術は素晴らしいの一言。
アニメーションだからできることを上手にやっています。
カートゥーンやゲームのキャラクターが出てきても違和感がないです。
なにせ脳内の中のお話なので。
人の脳にとってはアニメやゲームなどのフィクション作品とリアルで体験したことは、同じ映像として記録されます。それが同列に存在していることを、うまいことアニメーションという形で描けている。
アニメーション作りをしている人たちだからこそできるアニメーション。
このような遊び心がとても素敵です。

前作同様、大人も子どもも楽しめるそんな素敵な映画でした。

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