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朝日から垣間見える顔

何気ない、朝の通勤ラッシュ時。
建物の隙間から朝日が差し込み、眩い明かりを照らしてきた。

そこに行き交う人、人、人。
その朝日に照らされながら人は仕事へ向かう。

ふと見ると、照らされたその顔は酷く淀んでいた。
朝日でライトアップされているのにも関わらずだ。

その時、私は昔から感じていた疑問を思い出してしまった。
 「こんな顔をしてまで働くとは一体何なのか」

端から見たら私もそんな顔だろうな。
いや、他の人よりも悪い顔かも。

毎日、したくもないことを繰り返し嫌な思いをする日々を何故繰り返すのか。

それは人が集団。
つまり「社会」と繋がっていないと生きていけない性質だからだろう。

加えて、人自体「ルーティン」が必要な生き物であるからだろう。
毎日、同じことをしていないと自分が社会(集団)に属してない「余りもの」だと思うからだ。

だが、日本人はそれを仕事と一体化させ、あたかもそれが正しいルーティンと思っている。

仕事のためのルーティンではなく
生きるためのルーティン

それを意識しないと朝日に照らされても淀んだ顔が更に増えていくことだろう。

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