お風呂に入らせてもらえない理由
小学生の頃の話。
小学3年の終わりに父に
「学力テストをしてみよう」と言われ
受けに行ったのが中学受験塾の入塾テストだった。
勝手に入塾してからは毎週日曜日のテストを受けるため
テキストに沿って毎晩父が勉強を教えてくれた。
父はお酒を飲みながら、怒鳴りながらではあったが
当時は特に疑問に思っていなかった。
勉強が終わって寝るのは早くて23時代、
普通は0:30頃、遅いと深夜1:00過ぎ。
出来の悪い日は朝4:00まで続いた。
ちなみにこの時は泣きながら
「わかりません」
「ばかやろう」
の応酬が続いて「朝だから許してやる」と言って寝かせてもらえた。
記憶系の科目が苦手だったのは
睡眠不足もあると思う。
そしてなにより辛かったのが
お風呂に入らせてもらえなかったこと。
母はご飯の後に入り、父は
私が問題を解いている間に入っていた。
当時、お風呂に毎日入るということを知らなかったので
それ自体を不思議には思わなかったが
とにかく毎日頭皮が痒くフケが出ていた。
勉強するために机に向かっても
頭を掻いて出てきたフケを集める作業で
なかなか集中できなかった。
そして父から与えられた課題が終わらなければ
何時間も怒られる、この繰り返しだった。