4人目の性加害者
芸術系の大学入学を目指して浪人生活をしていた頃の話。
経緯すらすでに忘れたが、
海外で活動している日本人と知り合い
約2週間、現地に習いに行くことになった。
(この世界では日本で活動するより海外で活動するほうがレベルが高いとされている)
約2週間、ホテルと彼の家の往復をするだけの過ごし方をした。
彼の家に習いに行った時、気温の変化か緊張からか
貧血のような症状になり少し休ませてもらった。
なぜかその間に彼はシャワーを浴びた。
そのあと、ことが起きた。
親の反対を押し切った大学受験だった。
2回目の大学受験で話ができる友達もいなかった。
誰にも相談できなかった。
夢のためなので、
途中でやめて、帰ることもできず
2週間のうち何回かそういうことがあった。
私が帰国してから、今度は彼が
日本での活動のために帰国することになった。
彼からは
もう一度自分に習わなくて良いのか?
それで大学に受かるつもりなのか?
甘くないか、
と言われ、
私は気を悪くさせることが怖くなり
また習いに行くことにしてしまった。
そこでまた同じことになった。
芸術の世界はとても小さい。
1人の有名な人を怒らせたら全員に広まる。
大学入試の試験官も
キャリアに関わるコンテストの審査員も、
プロとして活動するための仕事の斡旋も、
トップで活動できているほんの僅かの人数で
全てを回している。
上の人に抵抗すればこの世界から消えるだけ、
変わりはいくらでもいる。
私はせめてもの抵抗として
まとめて支払う予定だった謝礼代と諸経費の
合わせて10万円を振り込まないことにした。
彼からは一度も催促の連絡が来なかった。
私は、
彼は彼がしたことを認めたのだと認識した。