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食べられない放題

先日の定例ミーティングで、ひとりのメンバーから老いに関する話題が出た。衰えを感じたのでトレーニングしようとトレーニング機器に乗ったところ、別の箇所に痛みがでて老いを感じたというのだ。
その流れで私は、母が数日前に車止めに足をぶつけ負傷した話や、家の中でもよく躓いている話をし、人の様子を見ながら老いるということを観察しているというようなことを語った。

障害者である私にも、当然、もれなく、平等に老いはやってくる。
少しは動けていた私も、年齢と共にゆっくりと、そしてある時急激に「あれ?できない?」と思うのだ。
障害そのものは進行性ではないが、老いが加わると障害が進むように感じる。食事なども、体勢の保持や、カトラリーの上げ下げなどで、時々疲れる。

その食事の話。
食欲はあるものの、量が食べられなくなった。もともとそれほど量を食べるわけではないが、若い時はファミレスのセットメニューは完食できた。ドトールコーヒーのミラノサンドは1つでは胃の半分も満たしてないような気がしていた。
それがだ、セットメニューは食べきれず、ミラノサンドは1つでお腹いっぱい。自宅で作る袋ラーメンは半分、スーパーの弁当も寿司も半分しか食べられない。ステーキや焼き肉などは未だに現役でいけるが、脂が大丈夫なだけでやはり量は食べられない。
代謝はガンガン落ちているから、食べていないわりに太る一方だ。


お一人様惣菜はかなり販売されるようになったが、飲食店で少量メニューが選べたらどんなに良いかと思う。残すのは食材の生産者や調理人への罪悪感があるし、日本でのフードロスは年間約612万トン、東京ドーム約5杯分だそうである(農水省調べ)。
費用対効果としては難しいという企業側の言い分はわかるが、食べ物を残さねばならない罪悪感はけっこう重いものである。

食べ放題があるのだから、食べられない放題があってもいいのに。
そう思う小食さん、いませんか?

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