ぐる・ぐる・グルマン
少女だった頃の私は、他の多くの女の子がそうであるように(思わず”多く”と書いてしまったがこれは主観。しかも女の子ばかりとは限らない。最近はこういうことにも気を配らないといけないので少し面倒な時がある)お菓子作りにハマっていた。はじめは簡単なコーヒーゼリーあたりから、次にクッキーやチョコレート、ケーキ、シュークリームはシューがうまく膨らまずに断念したが、最終的にはパンを焼くまでにはなった。
もっとも、高校生の時に付き合っていた彼に「バナナケーキが食べたい」と言われ、バナナケーキを食べたこともない私はとりあえず生地にバナナを擦って入れ、植物オイルが届かない場所に置いてあったため、手前にあったオリーブオイルを入れたという大失態をした辺りから、自分には素質がないのだとお菓子作りを断念した過去がある。
お菓子作りと言えば、必ず揃えるもののひとつにバニラエッセンスがある。1滴落とすだけでふわっと広がる夢のような香り、バニラエッセンスは最強だ。ところが、舐めてみるとあの香りからは似ても似つかない味がする。なんなら少し苦い。その時に、私は香りと味は別々のものだということに気がついた。
今年のサロン・ド・パルファンは、一昨年のウード、去年の酒・タバコといったトレンドがあまり感じられず、各ブランドでばらけた印象がある。その中でたまたまかもしれないが、グルマンはひとつのキーワードではなかっただろうか。
グルマンとはフランス語では「食いしんぼう」の意だが、フレグランスでは砂糖・バニラ・チョコレートなどお菓子のような甘い香りを指す。ただのお菓子の香りなわけではなく、身に纏える香りでなくてはならない。そこで各ブランドは何かしらの捻りを加えて、お菓子のようでいてお菓子ではない香りを創る。
フレグランスだから当然食べられないが、これからの季節は甘いお菓子の香りがホッとさせてくれる。そんなつもりではなかったが、今回購入した5ブランドのうち2点がグルマンであった。
あ、そうそう、今年も秋冬限定のチョコレートが出始めましたね。
香りも味も、まさしくグルマン(食いしん坊)の季節だ。
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