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Bonjourはボンジュールではない
パリオリンピック、パラリンピックのシーズンである。
まず先にオリンピックが開催され、現地でレポートするキャスターなどからボンジュールの声がテレビ越しに聞こえてくる。ボンジュールが何語かはわからなくても、聞いたことがない人は少ないだろう。
先ほどからボンジュールをあえてカタカナで書いているが、フランス語を習っている私が Bonjour を綴れないわけはない。
このボンジュール、bonは良い、jourは日、「こんにちは」という意味で、フランス語習い始めるときに必ず覚える言葉であるが、意外と発音が難しい。
まずbon(ボン)の部分は鼻母音言って鼻にかける音である。
次にjour(ジュール)のジュは日本語のジュと違って、唇を丸め、口の中に空間を作って出す音である。取り立てて難しい発音ではないが、日本語にはこの音がないので、説明もなかなか難しい。最後に r はルとは発音せず、フランス語特有の喉から出す r の音である。どちらかというと、ジューぅ に近いかもしれない。
だから正確に発音すれば、カタカナのボンジュールと、フランス語のBonjourは違うのだ。
ちなみにiPhoneの音声認識でカタカナのボンジュールを発音すると、きちんと Bonjour と変換してくれたので通じない事は無いと思う。
フランス語を学習していない人が、Bonjourの発音ができないのは不思議ではないし、私はそれ笑うつもりは全くない。ただ、フランス語を知っている者と知らない者との間には、こんなにも差があることをふと思ったのだ。
考えてみれば、Merici(メルシー)はメッシーのように発音するし、中国語のありがとう、谢谢(シェイシェイ)は、どちらかとと言うとシェシェに近い。
どの言語も習ってみて初めて、我々日本人が日本語的にそれを発音していることを知るのだ。
習っていないのだから、必ずしも正確でなくても良い。
むしろ、その国に行って、その国の言葉を少しでもいいから話す、そのことの方がずっと大事だと思う。
現地のキャスターの皆さんや、現地にいかれているサポーターの皆さんには、ぜひこの機会に一言二言でいいから、フランス語を話してみて欲しい。それはきっと相手の文化へのリスペクトだから。
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