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高いところまで登りたいなら
フランス語レッスンを受講して3年目となるが、作文練習を始めたのは1年ぐらい前だ。
それまでは、レッスンの復習を兼ねてひとつの文を書くことが主であり、短い文から関係代名詞などを使ってだんだんに伸ばしていくようになり、いくつかの文を連ねて1パラグラフとし、この頃では1000~1200ワード、3パラグラフぐらいのちょっとしたコラム程度の作文が書けるようになってきた。
日本語のように自由には書けないが、はじめのうちは一度日本語で内容を書きだしてからそれを翻訳するという形でフランス語を書いていたが、最近ではいきなりフランス語で書き始めるようになった。
不思議なもので、作文練習をするとスピーキングも少し上がるような気がする。しかし逆に、スピーキングが上達しても作文が上手く書けるとは限らない。日本人が日本語を学習する過程でもやはりそれは同じだろう。書くという行為は教育の成果だと常々思う。
いつも作文を添削してくださるフランス人の先生に、2度同じことを言われた。
ある日本語の記事を自分なりにフランス語に訳してみたときだ。先生は「内容はわかるけど日本語っぽいね」と言った。
そしてついこの間、今度は翻訳ではなくオリジナルのフランス語作文を添削していただいたときも、やはり同じように「日本語っぽい」と言われた。どうやら主語の置き方が日本語っぽいようだ。
ここが外国語の難しいところで、文法的には正しくて内容も理解できるが「○○語っぽくない」というのは誰もが通る道だろう。
たとえばある英語の記事を呼んだとき、なんだか妙にわかりやすいなと思ったらそれは日本人が書いた英語であったという経験がある。似たような話で、ある程度日本語が使える外国人であってもなんとなく不自然な日本語だと感じられることがある。
私のフランス語もまだそのレベルから脱してはいない。
ただ、これをポジティブにとらえるのだとしたら、単語のチョイスや文法ミスが減った代わりに、よりフランス語らしくなるようフランス語の思考をすることが求められるレベルになったのだと考えられる。文法ミスが減ったのは、ネットで使用できる文法チェッカーを利用しているせいもあるが、文法チェックでも引っかからないような時制や前置詞などのミスは確実に減っている。
始めたて1年目ぐらいはどんどん伸びていくのが自分で感じられたが、2年目の後半ぐらいから伸びが鈍化しているように感じられる。しかし、振り返ってみるとちゃんと力がついている。
きっと、登る山が険しくなってきたために、一つ一つの困難を乗り越えるのが簡単ではなくなってきているということだろう。
振り返らずにぐんぐん進んでいくのも良いが、時にはちょっと立ち止まって山を見下ろしてみよう。
高いところまで登りたいなら、休憩が必要だ。
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