ジル・スチュアートの魔力
ジル・スチュアートのターゲット層は、おそらくハイティーンから20代前半くらいなのだろうと思う。「年齢や性別に関係なく、好きなものを身につければ良い」という昨今、確かにそれはそうだが、ムチムチに膨らんだ私の身体は、ほっそりしたジル・スチュアートのワンピースは入らないし、たとえ入ったとしてもなんだか”お可哀想”な感じになってしまうに違いない。そのくらい人を選ぶ服である。
しかし、コスメ部門に関しては、ターゲット層からかなり遠くの層にいる私でも受け止めてくれるような気がしている。
久しぶりに店頭に出向き、来月発売のメイクアイテムをいくつか予約してしまった。店頭に行くのは久しぶりでも、私はシーズンごとに新作のどれかを買っている。
私の顔立ちは、童顔とは言えないが、年齢相応のキリリとした感じや重みが皆無である。デパコスブランドが出す深みのある色に私の顔は負けてしまい、大人のカッコよさや強さが出ず、殴られた痕のようになってしまう。
ジル・スチュアートのあのフワッとしたカラー展開が、私にはちょうどいいのだ。
それだけではない。ジル・スチュアートには思わず手に取ってしまう魔力があるように思う。
それはアイテムひとつひとつにつけられたコピーによるものだ。
数年前から展開している花びらをモチーフにしたアイシャドウ、パレットごとに花とそのイメージがついている。
たとえば
なんて書いてある。
もし単純に「ピンクベージュのセット」「コーラルトープのセット」と書かれているだけだったら、私は手を出さないかもしれない。
花に特別な思い入れがなくても、花の名前にときめきを覚える夢見がちな女性は少なくないと思う。
今あえて「夢見がちな女性」と書いてみたのも、男性もメイクをする時代ではあるが、ジル・スチュアートは永遠に少女の世界であってほしい、夢見る女の子のブランドであってほしいからだ。
コンセプトから、カラー展開、パッケージ、香りにいたるまで、ジル・スチュアートには女の子が好きなものが詰まっている。
こんなおばちゃんでも、一瞬にして女の子時代に戻してくれる。
ジル・スチュアートにはそういう魔力がある。
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