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時には拍手を

ベルギーで日本語を教えているというフランス人の動画を観た。彼は10年ほど日本語を勉強し、多少の間違いやフランス語アクセントはあるが、とても流暢であった。
日本語教えるフランス人というのが面白いなと思ったが、日本には英語を教える日本人やスペイン語を教える日本人、フランス語を教える日本人などいるのだから、日本語教えるフランス人がいても全くおかしいことではない。


彼は日本人にフランス語を教えてもいるが、母語であるフランス語を教えるよりも日本語を教える方が楽だと言う。誰でもそうだが、母語は文法などを習わずに自然と使えるようになるものだから、むしろ教えるのはとても難しい。一方で、外国語は理屈が中心となって学ぶ傾向があるから、それを教えるというのは母語を教えるよりは易しいのだろう。それに、自分が苦労したところ、理解しにくいところなどもわかっているから、なおさら生徒には教えやすいのだと思う。

ところで、語学は山登りだろうか、階段だろうか、エスカレーターだろうか。
この中では山登りに近いかもしれない。その山も、初めはゆっくり歩いてのぼれる丘のようなものかもしれないし、某CMに出てくるような崖登りの山かもしれない。またあるところでは、エスカレーターに乗っているみたいにスムーズに上がれるところもある。踊り場のある階段のようなところもあるし、どこまで行っても先がわからない螺旋階段のようなものでもある。
到達地点が見えないから、きっと途中で止める人も多いのだと思う。

時として、順調だった上達進度がが急に伸びなくなったり、成長が逆戻りしているように感じられることがある。また、今日のレッスンはうまくいったけど昨日のレッスンは全くうまくいかなかったという場合もある。
そこで生まれ育ったら、あるいは両親のどちらかが話せたら、いつの間にか自然と身に付けられるかもしれない言葉というスキルだが、改めて学んでいくことはとても根気の要ることである。


語学の先生になる人は、こうした期間を何度も迎え、乗り越えて、また成長が止まって、また伸びてを繰り返して、教えながら自らも学んでいく人なのだろう。
私は自分が学んだ言語を他人にプロとして教えようとは思っていないが、いずれ何かの形で教えられたらとも思っている。それはかなり遠い先の話だろう。


語学ができるからといって頭が良いとか偉いとかではないが、こんなに根気のいることに取り組んでいる人たちに時々拍手をしていただけたらと思う。

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