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本を買ったよ
自分のレベルを上げたかったら、自分よりレベルの高い人と交流をもて。
という話はよく言われる。
人を”レベル”で判断することには多少の拒否感があるけれど、ビジネス哲学としてもスピリチュアル分野においても、わりとよく聞く話である。
本が大好きだった私だが、ここしばらく本からは遠ざかっていた。
私は目を酷使する仕事であることに加え、スマホはしょっちゅう使うし、趣味のお絵描きもアナログにせよデジタルにせよ、とにかく目を使わないということはない。
それに加え、年齢!(沈)
ところが、”その人”が私を読書の世界へ引き戻した。
[ Cien años de soledad ] Gabriel García Márquez
南米コロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『100年の孤独』
スペイン語学習者なら読んだことがなくても、タイトルだけは聞いたことがあるはずだ。
スペイン語の先生に「ちょっと興味があるので読んでみたいのですが、いかがでしょう。」と尋ねると、「大学生の時に原文で読んでみたけど、当時はスペイン語が自分のレベル的に難しくて、日本語訳で読んだの。でもよけいに難しかったわ~」との返事をいただいた。
とにかく世界観が難解。しかもスペイン系の名前はバリエーションが少なく、同じ名前の別人がたくさんでてくる。難解だ…
しかしポチってしまった…
何故かそれは読まなければならないような気がした。
”その人”は非常に優秀で、読書家で、知識も経験も特段に上である。
とにかく、すべてにおいて私よりはるかにレベルが高い。
厚みのあるお人柄で、しかも、チャーミング!
ヤバい…素敵すぎる…
私が勝てるのは皺と白髪の数くらいなもんだ。
もしかしたらミュージカル俳優の名前も多く言えるかもしれない。
そしてなんと、その人と会う予定がある。
どうする?GOする?
いやいや、そんなこと言ってる場合ではないですよ。
お会いしてお話をさせていただく予定なのだが、その時に私は
おまぃはこんなことも知らんのですかぃ?
と思われたくないのである。
「魅力的」とは言えないまでも、「おっ、こいつなかなかのツワモノじゃな」という印象をもって帰ってもらいたい。
そこで、その人と私の共通項である『100年の孤独』を読むことにした。
会うまでの少ない期間ではまずもってこの難解な大作は読み切れない。
読了までに数か月かかっても、その人とのご縁が切れてしまうことがあったとしても、私には必要な挑戦だと思われた。
冒頭の話に戻す。
自分のレベルを上げたかったら、自分よりレベルの高い人と交流をもて。
ただその人と交流するだけでは自然とレベルアップするわけではない。
尊敬するその人に自分を近づけようとする行為が、人を成長させるという意味なのだということに私は気がついた。
その難解な書を手にしただけで、おそらく0.01ポイントくらいはレベルが上がったはずだ!
コロナ禍において対面の約束は絶対ではないが、お会いできる日がとても楽しみだ。
あ、スキンケア、ちゃんとしておかなきゃ!