佐久平オフ会(千本ノック)レポ
2024年12月8日長野県佐久平にて、helwa第2回地方オフ会が開催された。幸運にもその場に居合わせることができたため、企画段階からの一連の流れをまとめてみたい。
地方オフ会の呼びかけ
英語史ライヴ2024の熱気が冷めやらぬ9月中旬のこと、helwaにて新たなイベントのお知らせがあった。12月上旬の堀田先生の学会出張日程に合わせて、オフ会を開催しないかというお誘いであった。出張先は福井大学とのことで、福井のほか北陸新幹線が停車する富山や長野あたりが候補地として挙げられていた。この年の4月に初の地方オフ会が長崎で開催されており、実現すれば2度目の機会となる。伝説のあの長崎オフ会…私は大変残念なことに仕事の都合上行くことができなかったため、今度こそ参加したい!と期待が膨らむ。
すると早速、長野県在住のhelwaリスナー=ヘルメイトであるみーさんから幹事を引き受けられますとのコメントが寄せられた。これにすかさず反応したのがumisioさん。みーさんは英会話教室の先生をされているため、堀田先生を囲む会として、生徒さんに英語に関する素朴な疑問を持って集まってもらうのはどうか?との提案であった。umisio案に着想を得たみーさんは、堀田先生に「小中学生版千本ノック」を打診された。最初にオフ会のお誘いがあってからここまで話が進むのにかかった時間は、わずか1週間であった。恐るべしヘルメイトの熱気と連携プレイである。それから間もなく10月の始めには、長野県・佐久平でのオフ会開催が正式に決まった。形式はもちろん、みーさんの生徒さんを対象とした千本ノックである。
長野旅行
千本ノックの開催日時は12月8日の夕方であったが、せっかくの機会であるから前日から現地入りして長野旅行をしようと思い立った。長野市在住の友人に声をかけたところ、嬉しいことに7日は空いているとのことだったので、長野市→佐久平へと移動するルートが決まった。計画を立てた後は当日を迎えることが待ち遠しかったが、気付けば12月になっていた。出かける数日前に天気予報を確認すると最高気温は4、5度とのこと。東京ではそんなに寒くなることはないため若干身構えたものの、非日常を満喫するにはちょうど良い。1泊2日の短い旅ではあるが充分に楽しみたいと、ワクワク感を胸に新幹線に乗った。
みーさんとのご対面
長野市では友人との面会を果たし心温まったが、あいにくのお天気で1日中雨が降り時々雪も舞っていた。8日朝も雪であったが、美術館に立ち寄った後、いよいよ佐久平へ向かう。長野市から佐久平へは在来線で約1時間30分。ゆっくりと車窓からの風景を味わうことにした。途中から雨は止み、日が差し込むようになった。経由の小諸駅で下車すると、空気は冷たく澄んでいるものの心地よい晴れ間が広がっている。さあもうすぐ佐久平だ。到着予定時刻は13時17分、佐久平駅にみーさんが出迎えに来てくださることになっていた。みーさんと私はheldio/helwaコメント欄ではよく知った仲であったが、対面でお会いするのは冒頭に述べた英語史ライヴ2024以来2回目のことである。無事に会えるかなとちょっぴり心配しながら電車を降りたが、杞憂であった。すぐにみーさんのお顔が視界に入り声を出したところ、ほぼ同時にあちらからもGraceさん!と返ってきた。何ともほっこりした瞬間である。
信州名物のお蕎麦をいただきながら、helwaやヘルメイト、英語のことを中心に話に花を咲かせた。ランチ後は千本ノック開始までに時間があったため、ドライブに連れて行ってくださることとなり、道の駅に立ち寄りお買い物をした。自称?!人見知りの私にとって、2回しかお会いしたことがない方とこんなに自然にリラックスして接することができたのは大変嬉しかったが、ひとえにみーさんのお人柄ゆえだろう。
おしゃべりを楽しみ、満腹になり、さらには観光もすることができすっかりテンションが上がっていたが、危ない危ない今回のオフ会の目的は千本ノックなのであった。これからが本番でしたね…と笑い合いながら、堀田先生との待合せ場所である佐久平駅に戻った。
千本ノック
駅で堀田先生のお姿を目にし、大きく手を振る。ヘルメイト2名と先生がこうして佐久平で会っているなんて、何とも感動的だ。
私たちが千本ノックの会場へ到着すると、既に生徒と保護者の方々がいらしていた。ざっと数えてみたところ、生徒は15名程度、保護者等を含めて全体では約30名の集まりであった。
小学校低学年の子がいるとは聞いていたが、あれ小学生ってこんなに小さいのだっけ?まあ可愛い!という気持ちが湧き起こる。
この子たちがどんな質問をするのだろう…と目を細めているうちに段取りの打合せが始まった。みー先生から質問する順番を割り当てられ、収録用マイクに向かってどのように話せば良いのか説明を受ける。自分の順番を聞いて最初は不安げな反応を示していた生徒もいたが、最終的にはみんなが大きく頷いていた。
進め方が共有されたところで生放送開始ボタンが押され、いざ千本ノック開始!
アーカイヴ配信はこちら↓
#1289. 佐久平千本ノック (1) --- 小中学生の皆からの素朴な疑問
#1292. 佐久平千本ノック (2) --- 小中学生の皆からの素朴な疑問
学年の小さい順に一人ずつ堀田先生とみー先生の机の真正面に出て来て、そこに置かれたマイクに向かって自身の疑問を投げかけることになっていた。今までこんなに至近距離から、本人の生の声で質問が寄せられたことがあっただろうか。緊張しながらも「なぜ〇〇なのですか?」としっかり、はっきりと述べる様子が頼もしい
(そして低学年の生徒の高い上昇調の声には胸がキュンとなる)。子どもたちが発言している間、じっと優しく見守る先生方の表情もまた印象的だ。
飛び出した質問は皆さんがお聴きのとおり。質問自体はよく寄せられるものもあったかもしれない。しかしそれぞれの年齢の生徒たちが、日頃英語を学ぶ中で疑問に感じ、自ら聞いてみたいと問いかけたことの意味は大きい。
後列の座席から一瞬たりとも見逃すまいと見守っていたが、あっという間に最後の質問にたどり着いてしまった。もっとこの時間が続いて欲しかったなと思いつつ、みんなで記念の集合写真を撮ってお開きとなった。
今回の千本ノックはみー先生がhelwaリスナーであったことにより、実現したものである。helwaは別名を「英語史の輪」と言うが、参加した生徒や保護者ほか関係者の方々に間違いなく波及したことであろう。これからも人から人へと、この輪がますます広がっていくことを願うばかりだ。
オフ会に参加して
今回の感想を一言で表すとしたら、地方オフ会にすっかりはまった!ということである。これはやめられない…旅先という高揚感も影響しているが、純粋に同志であるヘルメイトと顔を合わせ、語り合えることに味があるのだ。
小中学生版の千本ノックを生で見られたことはもちろん貴重な経験であったが、千本ノック前にみーさんと過ごした時間は、私にとってそれ以上に記憶に残る鮮やかな思い出となった。
これからもhelwaやヘルメイトとのご縁を大切にして行きたい。
第3回目の地方オフ会はいつどこで開催されるだろうか。また参加したいな…