お金では買えないものは具体的に何か

誰しも、「お金では買えない大事なものがあるから、お金がすべてではない」という論は聞いたことがあるだろう。確かに、人間関係とか気持ちとかは直接買えないなと共感する人も多い。一方、お金があればなんとかなると思っている人も多い。

お金では買えないものは大きく二種類ある。

人々が市場に出したくないものと出せないものである。

市場に出したくないものは、人々が手放したくないものである。

例えば、大切な人からもらったものなどかけがえのないものだ。

これらは、所有者の生活レベルが著しく下がったとき、最終的に市場に出る可能性があるが、そうでなければ市場には出てこない。あなたがどれだけお金を持っていたとしても、相手がどうしても手放したくないものは手に入れることは不可能だ。そして、これらはお金があるなしにかかわらずその人にとってかけがえのないものはその人の経験からしか生まれない。また、その人にとってかけがえのないものが存在することはその人の人生を豊かにする重要なものだ。

一方、市場に出せないものは、所有することができず人によって価値が変化してしまうもの、取引中に価値や形態が変化してしまうものの二つある。

まず、前者には、人間関係などがあてはまる。

友達を所有することはできない上、ある人にとっては気の合う友達であっても、ある人にとっては嫌いな人かもしれない。

そして、後者には感情などが当てはまる。

思いやりや愛は形態を維持できず、すぐに消えてしまう。

これらは、人間の幸福度にかかわる重要な要素であるから、

どれだけお金を持っていたとしても、

お金で人間関係や思いやりや愛を購入できないため、

お金があれば幸せになれるとは限らない。

以上より言いたいのは

お金で買えないものとしてあるものは人々の幸福度に関わる感情や人間関係、人々の生きがいにつながるものや経験などである。だから、お金があればなんとかなることはない。お金のことや仕事のことばかりを考えいるが、実はお金では買えないものが不足していて不幸な人は実は多いのではないだろうか。一旦、お金で手に入るものと手に入らないものを整理して、今の自分やこれからの自分のどちらがより必要か優先順位を問うてみるといいかもしれない。





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