見出し画像

【詩】古い家

お彼岸に
車で出かけた

墓参りをし
古い家へ

緑生い茂る
と見るか

雑草にまみれて
と見るか

そばに咲いていた
水仙に訊いても
答えてくれるわけはない

家族と話して
除草剤を撒くことにした

世界にひとつだけの雑草

そんなフレーズを思いつく

ちっぽけな罪悪感を抱えて
僕は除草剤を撒いた

そこに
僕自身の危うさを見た

サポートしていただけたら、とてもありがたいです。