目の前にあるものをどのように見せるのか?そして何を伝えるのか?
長月の薩摩琵琶弾奏。
ほぼ満月の山上で、焚火の側に勝海舟の「城山」。
「真如の月の影清く 無念無想を観ずらん」
この言葉の意味を考えると、複雑な気持ちになります。
月を観ながら音楽を聴いて楽しむ、ただそれだけではありません。1877年9月23日の夜、その日同じ月の下で死と向き合う武士の精神を考えること。
満月の下で、薩摩琵琶の「城山」を聴くことで、そういう繊細な精神的な部分を感じてほしいと思いました。
これを海外の観光客にどう表現するか、どのように理解していただくか、どのように感動させるかは非常に難しかったのですが、今回準備を重ね、なんとか伝えられることができた気がします。
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