見出し画像

ありのままダイアローグ:NVCとIFSを関係性の中で深める対話のグループ


このグループの目的は、自分の内側で起きていることに気づき、それを大切に受け止めて表現する力を育てることです。ここでは、それぞれの人が自分の内なる感覚や反応に繊細に注意を払いながら、それを他の人と分かち合う練習をします。このプロセスを通じて、自己理解を深め、他者とのつながりを豊かにしていきます。


練習のステップ

  1. 気づく
    まずは、今この瞬間に自分の内側で何が起きているのかに気づくことから始めます。深呼吸をしたり、身体の感覚に注意を向けたりして、自分の心と体に耳を傾けてみましょう。

  2. 表現する
    気づいたことを言葉にして、他の人に伝える練習をします。たとえば、「今、胸が少し締め付けられる感じがする」「少し緊張しているけれど、好奇心も感じている」といったように、自分の内側の声をそのまま表現します。

  3. フィードバックを受け取る
    自分の言葉が他の人にどのように届いたのか、優しく確認します。「私が話したこと、どんなふうに感じましたか?」といった形でフィードバックをもらうことで、相手とのつながりを感じやすくなります。


NVCとIFSを活用したアプローチ

この練習では、以下の2つの方法を取り入れます:

  1. NVC(非暴力コミュニケーション)

    • 観察、感情、ニーズ、リクエストの流れを使って、自分の気持ちやニーズを無防備に表現します。

  2. IFS(内的家族システム)

    • 自分の中にいる「パーツ」(一部の自分)に注目し、そのパーツが知って欲しいことや必要としているものをパーツの声を代弁する形で言葉にします。


NVCとIFSの共通点

  • NVCは、「私たちのすべての言動は、人間の基本的なニーズを満たそうとする試み」と考えます。

  • IFSは、「私たちの中にはさまざまなパーツ(サブパーソナリティ)があり、それぞれがポジティブな意図を持って行動している」と考えます。

この2つの共通理解をもとに、私たちは自己や他者に対して、より優しく、思いやりを持って接することができます。


具体的な練習の流れ

  1. 一時停止(Pause)
    ちょっと立ち止まって深呼吸をします。この時間が、自分の内側を感じる準備を整えてくれます。

  2. 体に注意を向ける
    胃のあたりが重い感じ、胸がドキドキする感じなど、体の中で感じることに耳を傾けます。これは、自分の内側のサインに気づく大切なステップです。

  3. パーツの声を聞く
    「この感じは何を伝えたいのかな?」「どんな気持ちを抱えているんだろう?」と、やさしく問いかけてみます。

  4. 共有する
    気づいたことをそのままグループで共有します。他の人からフィードバックをもらうことで、自分の気づきがさらに深まります。


この対話の練習を通して得られる成果

  • 安心感を育てる:自分の体験をそのまま表現することで、安心できるつながりを感じられます。

  • 自己理解を深める:自分の内側で起きていることを知ることで、新しい発見が得られます。

  • 他者との絆を強める:お互いの体験を分かち合うことで、信頼とつながりが深まります。


このグループでは、やさしく、安心できる空間を大切にしながら、自分自身と向き合い、他者とつながる練習をしていきます。ありのままで他者と共にいる実践として、一緒に、自分らしい声を見つけてみませんか?

いいなと思ったら応援しよう!