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IFS アラニス・モリセットの体験談

「悪い私はいない」の序文

IFSの創始者のリチャードが書いた一般書「悪い私はいない」が3/20に発売になりました。予約注文も順調な出だしということで翻訳者としてはうれしいかぎりです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4800591937

この本の序文を書いてくれているのは、あの一世を風靡したシンガーソングライターアラニス・モリセットです。何度も来日しており、洋楽ファンの人じゃなくても、きっと聞いたことのある曲があると思います。

序文ではアラニスが自分自身の体験を通して、IFSの変容の旅を語ってくれており、その内容はアラニスの公式ホームページにも掲載されています。


アラニスのIFSセッション動画

こちらのサイトではIFSの創始者でこの本の著者でもあるリチャードがアラニスにIFSセッションしている動画が購入できます。

壮絶なトラウマ

アラニスの書いた曲の中には、彼女の壮絶なトラウマ体験から来ている歌詞が多く含まれ、その隠された悲痛の声がたくさんの人に届いたのではないかと思います。


セルフがパーツを救済する歌

アラニスはIFS創始者のリチャードとの対談や公開セッションなどにも出ている長年のIFS 内的家族システムの実践者。対談の中にはIFSとの出会いが彼女をどのように支え、変容の助けになったかの実体験が語られています。
ㅤㅤㅤ
そんな彼女の歌の中にはIFSの礎となるセルフとパーツのやり取りが
たまに出てきます。この歌「Empathy」まさにセルフと出会ったパーツの喜びを歌ったものだと思います。

和訳してみました。英語は下にあります。

「Empathy〜共感」by アラニス・モリセット
ㅤㅤㅤㅤ
自分の中に隠し、否定し、失った多くの部分がある
自分自身を傷つけるようなことをたくさんでやってきた

絵を描きながらまだ隠そうとしている多くの色がある
そして待っている間に密かに歌う多くの旋律があるㅤㅤㅤ

あなたが現れ、隠してきた部分を出すようにいざない
私はもう、その招待にあらがわないと決めたの
ㅤㅤㅤ
私を見てくれてありがとう
もう寂しくないわ
私を見つけてくれてありがとう
あなたの共感で私は癒やされた
ああ、この親密さ
ㅤㅤㅤ
幾度となく、真に理解されないまま人生を
終えるかもしれないと感じた孤独
永遠の孤独が私の天命だと感じたたくさんの瞬間
でも、あなたが現れ、すべての感情を祝福し
尊重と好奇心をもって接してくれた

私を見てくれてありがとう
もう寂しくないわ
私を見つけてくれてありがとう
あなたの共感で私は癒やされた
ああ、この親密さ
ㅤㅤㅤ
あなたを信頼することを求められた日
それを受け入れ、あなたの優しさを受け入れ
私自身を十分に理解し
あなたに助けてもらうことは
自分にとってはとても大きなことだった

私を見てくれてありがとう
もう寂しくないわ
私を見つけてくれてありがとう
あなたの共感で私は癒やされた
ああ、この親密さ
ㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤ
"Empathy"
There are so many parts that I have hidden and denied and lost
There are so many ways that I have cut off my nose to spite my face
There are so many colors that I still try to hide while I paint
And there are so many tunes that I secretly sing as I wait
You come along and invite these parts out of hiding
This invitation is the one that I've stopped fighting....

Thank you for seeing me
I feel so less lonely
Thank you for getting me
I'm healed by your empathy
Oh this intimacy

There were so many times, I thought I'd die not being truly known
There've been so many moments: forever lonely in my vocation
You come along and celebrate each feeling
And there you are all honor and inquiring.......

Thank you for seeing me
I feel so less lonely
Thank you for getting me
I'm healed by your empathy
Oh this intimacy

There was a day where the trust that was being asked of me
Required too much you see
To accept your generosity
And to know myself enough to let you help me

Thank you for seeing me
I feel so less lonely
Thank you for getting me
I'm healed by your empathy
Oh this intimacy

アラニスの啓蒙活動

アラニスはさまざまなインタビューやドキュメンタリーで積極的に自分の生い立ちやトラウマ体験を開示し、今ではたくさんの啓蒙活動をしています。

以下の動画は、内的ワークやトラウマセラピーの大切さをクライアント経験の立場から、トラウマ治療の世界的権威のドクターたちと語っています。

ガボール・マテ、リチャード・シュワルツ、ピーター・レヴィン、ダン・シーゲル、そして、アラニス・モリセットによるパネルデスカッションです。(すごくないですか、このメンツ)

その他、さまざまなインタビューや記事があり、以下は、2023心理療法シンポジウムで、アラニスとリチャードとの対談の様子が載っています。



IFS 内的家族システムは、自分で自分のセラピーを行う、セルフセラピーの手法として、または自己統合のツールとしてもとても役に立ちます。学んで見たい方はこちらをご覧ください。
https://www.reservestock.jp/page/event_calendar/7549

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