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作り置きをしない理由 その2 「作る理由がそこにある」
いうまでもなく
作り手がものを作る理由は様々である思う。
私にとってのものづくり。
この活動を通してものを作る理由は一つや二つ以上、簡単に挙げることができるが、私自身、常に一番重んじてゆきたいとコアに置いている部分、それは、
「この方に」
という部分。
相手が存在してこそのものづくり、という事になる。
ちょっと分かり易い例え。
相手が不明であるという条件の下、
喜んでもらえそうなプレゼントを必死に選ぶ事はできないし、
それはおかしい。
そういう事である。
私の場合、
限られた環境と条件の下ではあるが、
作品を依頼して下さった方とのやりとりの中より、
この方を知り、意識に入れる。
使われる言葉や、お話される内容、応対くださる感じや微かでも確立れる印象。製作を目の前に、私にとってこれら全てがとても大事であり、有り難く受け取る部分である。
作り置きをしない理由、ここまでで、おおよそご理解して頂けるかも知れない。しかし、相手があるからこそのものづくり、作り置きをしない、できない、という部分に更に触れてゆきたい。
これ以降述べる事は、過去の記事にある「精神世界」の内容と少し類似し、また繋がりを持つ。私の製作のポリシー「作り置きをしない理由」の大事な部分となるからこそ、改めてここに残しておきたい内容となる。
私は、
色々な事を投げかけ、お話くださり、教えてくださる存在に、とても恵まれた人間であると感じる。
「込める」。ある方のお話でその意味を再確認した。
大袈裟に聞こえるかも知れないが、「込める」という事は、
私の存在そのものが自分以外の存在に最大限に出来る事の一つである、
その様に考える。
もっと大袈裟な事を付け加えれば、
自身の存在価値はそれにあると言っても過言でないと理解している。
だから、相手になってくださる存在はありがたい。
だから私はその方の為に作る。
そして作り続ける。
ものづくりをする私が、
ものづくりをする上で信じている事は、
いいも悪いも作り手の思いがものに「込められてしまう」という事。
これはおそらく、そうでないケースはほぼ無いと言ってよいのではないか。
やはり、
ある人の話によると、人の思いというものは「ヒョイ」っと簡単に物に乗るらしい。真心が込められたものは、嬉しく感じ、暖かく感じ、また、美味しく感じる、そんな経験は誰しもあるのではないだろうか。
だったらやはり「込める」。
ひたすら、込める。
私が手掛けた物を手にして下さった時、
この方がお喜びいただけます様、そして、この方に沢山の光と幸せが舞い降りて来ます様、その様な思いと願いを「込める」。
少し昔のこと、
「人生はプラスマイナスゼロ」と教えて下さった方がいた。
当時は「うんうん」と納得した意識でいたが、今の自分の様には理解していなかったと断言できる。文字通り、いいも悪いも人生フェアなもので、どこかで帳尻が合う様になっているよ、と簡単に理解できるのではないか。でも、実はこの言葉は、もっともっと深い意味を持つものであると理解したのは、比較的最近のタイミングであった。
ある方のお話で「人はプラスばかり欲しがるけど、自分にとってマイナスになる事を自らが一生懸命にやってますか?」というお話。一見自分にとって何も「得」することがないと思われる事、つまりは「マイナスを負う事」を先ずは自らが自分以外の存在の為にしていますか?」。これがこの世の法則であると、この方の話の主旨を理解した。「人生はプラスマイナスゼロ」正しくこの事である。プラスは「得」、マイナスは「徳」という事である。徳が発生した時にそこを埋めるためにやってくるのが「得」。マイナスとは「徳」を積むこと、自分以外の存在にとっての「得」を施すという事。自分の事より相手の事をまず先に思うという事。そしてゼロになる事は「全てが幸福に満たされる」というPERFECT SOLUTION, HAPPY OUTCOME.
なんと素晴らしい。
相手あってこそのお話。
相手あってこその自分。
相手あってこそのものづくり。
相手の幸せが先にあった時、
己の幸せがある、
そう理解する。
だから
その方の幸せの為に
一心に作る。
込める。
それが全て。
このものづくりを通して
これを実践させて頂くチャンスを日々頂いている。
どうもありがとうございます。