若手大砲ついに開眼か?内田の好調の要因を探る
こんばんは、ごしまです。
先週は苦しい展開が続きましたが、難敵山本由伸選手をなんとか崩し最後に1勝挙げることができ最悪の流れは止められたのではないでしょうか。
藤平が危険球退場した際はさすがにオカルトを疑うレベルでしたが、緊急登板した安樂の好投がチームを救ってくれましたね。
大城選手も大事には至らず安心しましたが、身体的、精神的な影響がないことを祈っています。
藤平も心配ですね。
さてなかなかポジティブな話がなかった先週ですが、昨日1点差に詰め寄る適時二塁打、(その後無得点だったが)7回裏1死一二塁で四球を選び勝ち越しのチャンスを広げた内田のアプローチの変化について目をつけました。
これまでの内田だったらあの場面で低めの変化球で三振してたんじゃないかと思うんですが、低めのアプローチの改善を感じたのでそこを検証していきます。
1. 最高の内容で終えたプレシーズン
開幕前に内田のプレシーズンの成績についてまとめましたが、打率.383、OPS 1.155と最高の内容でプレシーズンを終えました。
(まだ読んでない方も内容忘れた方も読んでみてください)
簡単に前回のnoteの内容を振り返ると、
・プレシーズンでは3月から一貫して好調をキープ
・空振りや三振を減らし、良いアプローチができてきている
・ストレート、スライダーのメインとなる球種をしっかり捉えられていた。
・球種ごとに見ても苦手は潰せているようだが、落ちる球への対応は注視したい
・左右の成績差が小さく、起用のネックとならない
・投手の調整遅れか気温やボールの影響か、打高環境だったため少し高めに出ている可能性
特に空振り率が大きく改善し三振を減らしつつ、本来のパワーツールを発揮できたことを紹介。
懸念材料はありつつも期待して良いのではないか、という見方をしておりました。
2. 開幕〜7月中旬
開幕3戦目に代打で初出場し、オリックス山本投手から初打席初ヒットを放ち幸先の良いスタートとなった内田だが、翌週の初スタメンで3三振。
雑なアプローチも目に付き、対抗馬の銀次も不調とはいえ起用されないのもやむなしという状態。
6月12打席を打率.250, OPS.500で終え、プレシーズンの勢いそのままの活躍を見せることはできず。
7月序盤は出場機会を与えられず、7/8からのホークス戦で久々の実戦復帰。
7/11にスタメン出場し今季初ホームランを放ったが、チームは嫌なムードの逆転負け。
ここまで18打席で
打率.235, OPS.690, K% 33.3%
と当初の期待よりは少し物足りない成績に終わった。
3. 7/14-26の打撃成績
7/14からの西武戦でもなかなか起用されない日々が続きましたが、最終19日にスタメン出場。
2打数2安打4出塁、8回同点の場面で勝ち越しの満塁本塁打を放った内田。
試合前、内田は浅村に「軸足のかかとに体重がかかり過ぎちゃうんです」と相談した。外角球や変化球を見極められていなかったからだ。師匠の「少し軸足を内側に入れてみたら?」という助言の効果はてきめんだった。1打席目で四球を選び、2打席目で右前打。第4打席で今季2本目のアーチを描いた。
さすが師匠浅村。
この翌週、つまり先週のオリックス戦でも先制の2ランホームランを放ち好調をアピール。
この2週間で打率.263, OPS 1.072, 2本塁打と期待以上の成績を残した。
冒頭触れたように昨日は好投手山本に追い込まれた後にスライダーを叩きタイムリー、7回には追い込まれたものの低めのフォークを見逃し満塁の好機を演出。
打席での雰囲気が出てきたし、簡単に凡退しない姿勢が垣間見え成長を感じた瞬間だった。
4. 好調の要因を探る
この2カードの活躍で打率.250,OPS .900まで数字を伸ばしてきた内田だが、浅村のアドバイスでフォームを調整しどのような効果があったのか。
試合を見ながら感じたのが低めのボールゾーンの見極めである。
昨日同点の7回、1死一二塁で内田を迎えた増井×若月バッテリーは執拗に低めの変化球で攻め、内田はボール球の変化球を振らされ追い込まれるものの最後のフォークを見逃し四球を選んだ。
制球がまとまってなかったのもあるが、低めの変化球攻めを耐えたのは1つ成長かなと。
こちらは先ほどの期間別での内田のPlate Discipline。
開幕直後と比べると若干の空振り率の改善が見られるがSwing%もかなり低下してるので、これだけではアプローチの変化があったのかな?程度のことしか言えないだろう。
次に先ほど目をつけたと話した低めのボールゾーンのアプローチを見てもらいたい。
これを見ると低めのボールゾーンのSwing%、空振り率の大幅な改善傾向が見て取れる。
と言っても全体で25%、好調のこの期間でも17.5%というのは果たして良い数字なのだろうか…?
ここのアプローチが改善してて打てている、と言えるほどのインパクトは薄いように思い、もう少し踏み込んでみました。
こちらは先ほどの低めボールゾーンのPlate Disciplineを更に0 or 1ストライクと2ストライク、つまり追い込まれる前と追い込まれた後のアプローチの変化を見たものです。
注目したいのは2ストライク追い込まれた後のアプローチ。
ここが劇的と言っていいほどの改善を見せた。
実は開幕〜7/12までの6つの三振のうち5つがこの低めボールゾーンの空振り三振でその後の期間はボールゾーンでの三振は0。
追い込まれるまでは積極的にいき、追い込まれた後はボールゾーンの見極めをしっかりできている。
これが好成績を残せている1つの要因と言えるでしょう。
5. 最後に
いかがでしたでしょうか。
私の主観から入っていったところからアプローチしていったのでバイアスも多少ありますが、内田選手のこれまでの弱点が改善されつつあるのは間違いないでしょう。
楽天の戦略にもつながることですが、手本となる浅村選手の獲得が好影響を与えています。
オフだけでなくシーズン帯同することで見えてくる世界が変わっていってるところかなと期待しています。
この好調をキープしレギュラーを奪うくらいの活躍を今後も見せて欲しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
データ参考 :
Sportsnavi : https://sports.yahoo.co.jp/
日本野球機構(NPB): https://npb.jp/
1.02 Essence of Baseball : https://1point02.jp/op/index.aspx