【note】会員番号のひみつ
会員番号の決まり方
会員番号とは、ある団体やサービスに登録した人に与えられる、一意な識別番号のことです。例えば、図書館やスポーツクラブ、オンラインショッピングなどで会員番号が使われています。
会員番号は、会員の個人情報や利用履歴などを管理するのに便利で、会員の種類やランクなどを表す情報も含まれることがあります。
ルーンアルゴリズムとは?
さっそくですが、会員番号を作るときにはルーンアルゴリズムを使うのはご存知でしたでしょうか。今回は、このルーンアルゴリズムとはなにかを一緒に見ていきましょう。
ルーンアルゴリズムとは、数字の並びに誤りがないかどうかをチェックする方法の一つです。クレジットカード番号などに使われています。
ルーンアルゴリズムは、IBMの科学者ハンス・ピーター・ルーンが考えたもので、1960年に特許が発効しました。今ではパブリックドメインになっており、誰でも自由に使えます。
なぜルーンアルゴリズムを使うのか?
会員番号を作るときに、ルーンアルゴリズムを使うと、以下のようなメリットがあります。
会員番号に誤りがないかどうかを簡単に確認できる
会員番号の桁数を自由に決められる
会員番号の重複や偽造を防ぐことができる
ルーンアルゴリズムの仕組み
ルーンアルゴリズムは、数字の並びにチェックディジットと呼ばれる1桁の数字を付け加えることで、誤りを検出します。チェックディジットは、数字の並びの最後に付けられます。チェックディジットは、以下のようにして求められます。
例えば、1234という数字の並びにチェックディジットを付ける場合は、以下のようになります。
右端から偶数番目の桁をそれぞれ2倍する: (4×2) = 8, (2×2) = 4
それぞれの数字の総和を計算する:
1 + (8) + 3 + (4) = 16この総和の下1桁が0になるように、チェックディジットを付ける:
16 + 4 = 20 なので、
チェックディジットは4したがって、1234にチェックディジットを付けた番号は、12344となる
(5桁の会員番号になる)
一方で、1234という番号を検証する場合を考えます。表にすると以下のようになります。
| 番号 | 1 | 2 | 3 | 4 |
↓
| 偶数番目の桁を2倍 | 1 | 4 | 3 | 8 |
↓
| 各数字の総和 | 1 + 4 + 3 + 8 = 16 |
この総和の下1桁が0ではないので、この番号はルーンアルゴリズムでは正しくありません。正しい番号は、総和の下1桁が0になるようにチェックディジットを付加したものです。例えば、1230や1247などが正しい番号になります。
今回は、ルーンアルゴリズムという簡単で強力なハッシュ関数を使って、会員番号を作る方法を紹介しました。
ルーンアルゴリズムで作った会員番号は、様々な場面で活用できます。例えば、会員カードやバーコード、QRコードなどに印刷して、スキャンや読み取りを容易にすることができます。また、会員番号をデータベースのキーとして使うことで、検索やソートを高速化することができます。さらに、会員番号を暗号化や署名に使うことで、セキュリティや信頼性を向上させることができます。
ルーンアルゴリズムで会員番号を作ることは、簡単で便利で安全な方法です。ぜひ、あなたもルーンアルゴリズムを使って、会員番号を作ってみてください。