《読書メモ》『「静かな人」の戦略書』/ジル・チャン著
世の中で読まれている本には、「成功者目線」という側面があるように感じる。
でなければ、なぜもっと「40歳で年収600万を目指せる方法」などという本が溢れないのか、と思ってしまう自分がいる。
こっちのがリアルで、需要があるんじゃないかって。
さて、『「静かな人」の戦略書』を読んだ感想は、世間一般の内向型人間には響かないというものである。
なぜか。
これは僻みでも何でもあるのだが、結局は成功した人間の話なのだ。
ほとんど社会に出てからの話であるし、大舞台でのスピーチやパーティなど庶民とは縁のないものだ。
だからぼくはそっと、オードリー若林著『ナナメの夕暮れ』を開いた。
もちろん―ぼく個人、こういった表現は好きではないですが、オードリーというお笑いコンビは成功者だ。
いわゆる「勝ち組である」。
だけれども、若林さんの本には庶民に馴染みやすい文章がある。
「わかるわかる」、本を読んでいるときにこの感覚があるかどうかはとても重要だと思う。
『「静かな人」の戦略書』は、内向型の人間が社会で生きていくヒントには書かれていると思う。
内向型のままでもこうすればやっていけるよ、というように。
何も成し遂げられていない自分には早かったのか、内向型人間である私には響く内容ではなかった。
もしかしたら、就活生・社会人1年目~2年目の方こそ読むべきかもしれない。
だけれども、ビジネス成功者の目線を知りたい方にはオススメかなと思ったし、個人的にはマネージング・アップのくだりは参考になった。
引用してここに残しておきたい。
P309にもマネージング・アップについて書かれている箇所があるので、気になる方はぜひ読んでみてほしいです。
マネージング・アップ、このやり方というか発想自体は持っておきたかったなあと思う。
自分は「見せ方」が下手な上に、「見られ方」ばかり気にしてしまう。
そのくせ、上司や同僚からフィードバックがないと「何も言われないがこのままでいいのだろうか」「言っても仕方ないやつだと思われ、何も言ってもらえなくなってしまったのだろうか」などと不安になってしまう。
不安なら訊けばいいのだ、上司に。同僚に。
真面目にコツコツ仕事してるだけでは何も伝わらないのだ。
ポイントは、自分主導で機会を設けること、だろうか。
2月から失業家であるが、今後の参考としたいと思う。
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