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《読書メモ》『諦めの価値』/森 博嗣著

備忘録として、noteを書いてみようと思います。
引用多数なので、これから読もうと思っている方はご注意ください。

仕事というものは、「これをやった」というものが存在しなければ、賃金を得ることができません。もし、仕事をして賃金を得ているなら、なにかはしているはずです。「ほとんどありません」とおっしゃっているのは、おそらく謙遜なのでしょう。
(中略)
仕事は、対価を得るために、自分の時間と労力を差し出す行為のことです。賃金が得られたら、それが「やった」ことのすべてと考えるべきです。
(中略)
誰にでもできる簡単な仕事をして、少ない賃金を得ても、誰にも真似できない仕事をして、多くの賃金を得ても、どちらが偉いわけでもありません。

『諦めの価値』P94、95(強調引用者)

→有名な企業で働かなければいけないとか、人に語れるような仕事をしなければいけないと「他人からの見られ方ばかり」気にしてたなぁ、と。

多くの場合、諦める決断をする以前に、損害の蓄積しつつある。わかりやすくいえば、赤字が蓄積している状況だ。

『諦めの価値』P117

→何か嫌なことがあるたびに、ダメージって蓄積されてるよなぁ。
ぼくの好きな曲の歌詞にある「崩れ行く時はサイレント」ってこういうことなんだろうな。
退職したことを伝えた人に「何がきっかけだったの?」って絶対に訊かれてたけど、何が引き金とか、そういうことじゃなくて、ダメージが致死量に達したことが原因なんだよな…。

「今の時点では、自分にはこれが精一杯だ」と悔やんでおく。

『諦めの価値』P122

→仕事をするにあたって、これってめちゃくちゃ大事だなって。
任された仕事に対して「全力で応えたい」「クオリティの高いものを仕上げたい」という気持ちがどうしても出ちゃう。
けれども、仕事には納期というものがあって。ただ納期を守ればいいってもんでもなくて、上司に進捗を報告しちゃいけないわけで。
だからこそ、変に身の丈以上の評価を望まず「現時点でのベスト」を尽くすことだけで十分なのかなって。

なにも努力しなければ、成功も失敗もない。誠実に生き、努力をする者は、たとえ失敗をしても、どん底まで落ちることはないだろう。

『諦めの価値』P161

→自分の経験上、割と、仕事に対する誠実な姿勢、努力する姿勢って見てもらえてるよな。
「正直者が馬鹿を見る」なんて言葉があるけど、不器用な自分は、誠実に真面目にやっていくしかないなって。

感情を抑えることは、それが自身にとって有利であり、得だということを覚えてもらいたい。この技を会得すれば、感情を抑えられた自分に満足し、気分が良くなるだろう。・・・(中略)・・・これが、「大人」というものだ。

『諦めの価値』P205

→はい、本当この通りです。反省します。
自分が失敗したときは、感情的に行動したときです。

人に見せる習慣に一度染まると、無意識のうちに、見せられるものを選ぶようになる。見栄えがするもの、大勢に受け入れられるもの、わかりやすいもの、短期間で変化があるもの、みんながびっくりするもの、が増えてくる。

『諦めの価値』P284

→SNSで子ども写真をUPする人も、こういう理論なのかな?
ちょっと違う話になるのかな?

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