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Dream バイバイ。1話目
[推しの夢が見たい!推しの夢売ってくんないかな?なんてそんな会話からヒントを得て思いつきで描き始めました。オムニバス短編にしようかと思っております。]
『時代は西暦2072年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
私はその映像制作の編集者の一人、山口梅子(やまぐちうめこ)。25歳。この会社に入って3年目。
今日も、夢を買いに来られたお客様が
Dream バイバイ。2話目
ーー早川智子(40歳)主婦の場合ーーNo.2ーー(in dream)
私は約束の時間10分前に指定された喫茶店の前に来た。
その窓際には、金髪で少しウェーブのかかった長めの髪型の推しがいた。
伏せた目線でわかる長い睫毛で目元の黒いラインをくっきりと出していた。
窓際にいて、本を読みながらコーヒーを飲んでいる。
お店の外から見てもオーラを隠してるようでも、普通の人ではないのが分かる。
私は中に入
Dream バイバイ。3話目
『時代は西暦2072年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
私はその映像制作の編集者の一人、山口梅子(やまぐちうめこ)。25歳。この会社に入って3年目。
今日も、夢を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。
まずはどの様な夢をお求めか、お聞き致しましょう。』
ーー田中 ゆうじ(30歳)俳優の場合ーー
ゆうじ「もう、30歳になっても、自分
Dream バイバイ。4話目
ーー田中 ゆうじ(30歳)俳優の場合ーーNo.2ーー(in dream)
35歳になった俺は、俳優になる為に、今まで色んな事にチャレンジしてきた。
時代劇にも出れるように殺陣だって、アクションの練習もした。
ダンスも最初は身体も硬くて話しにならないくらい、動きも固かったし全然踊れなかったけど、みんなと一緒にステージに上がるために血の滲む練習もしてきた、君は耳がいいと言われて、ボイストレーニングも
Dream バイバイ。7話目
『時代は西暦2072年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
私はその映像制作の編集者の一人、山口梅子(やまぐちうめこ)。25歳。この会社に入って3年目。
今日も、夢を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。
まずはどの様な夢をお求めか、お聞き致しましょう。』
ーー佐々木 優二(39歳)、友梨(36歳)、友美(7歳)の場合ーー
優二「こん
Dream バイバイ。8話目
ーー佐々木 優二(39歳)の場合。ーーNo.2ーー(in Dream)
朝起きて、リビングに行くと朝の眩い光の入る明るい台所に立ってる友梨が居た。
俺は夢の中で嗚呼、これは夢なんだと、夢の無い感想を抱く。
リビングに立ってる友梨は娘を産む前の、少しほっそりとした体付きをしていた。
笑顔でおはようと俺に声を掛けてくれた。
優二「毎朝ありがとうね。お弁当も作ってくれて。」そう声を掛けたら、
ふふふ
Dream バイバイ。9話目
『時代は西暦2072年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
私はその映像制作の編集者の一人、山口梅子(やまぐちうめこ)。25歳。この会社に入って3年目。
今日も、夢を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。
まずはどの様な夢をお求めか、お聞き致しましょう。』
ーーー山本 妙子(75歳)、陽三(80歳)の場合ーーーー
梅子「いらっしゃい
Dream バイバイ。10話目
ーーー山本 妙子(75歳)、陽三(80歳)の場合ーーNo.2ーー
陽三「おおーーい!!誰か!!誰かおらんのか?!!!温かいお茶って言ってるんだ!!早くもってこんか!!!」
一人の男性の老人が縁側近くのカウチソファに腰掛けながら大きな声で部屋の奥に向かって叫んでいた。
妙子「あ。はいはい。お待たせしました。」
陽三「遅いぞ!!何でまた、こんな年寄りのヘルパーをよこしたんだ。
なんの役にも立たん。
Dream バイバイ。11話目
『時代は西暦20××年、今より少し未来のお話。
私達は夢を売り買いする、夢制作会社
『Dream buy bye』
今日も、夢を買いに来られたお客様がいらっしゃいました。
まずはどの様な夢をお求めか、お聞き致しましょう。』
ーーー山口 桃子(50歳)、 梅子(??歳)の場合ーーーー
桃子「こんばんは。今年もいつもの夢をお願い致します。」
男性店員「まだ、娘さん、目を覚まされ無いのですか?」
Dream バイバイ。12話目
ーー山口 梅子(20歳)、山口 桃子(50歳)の場合ーーNo.2ーー(in dream)
私の父は私が5歳の時に交通事故で亡くなった。
父の記憶は、いつも元気で太陽みたいな人だった。
母と私はそんな父に照らされて生きてきた。父が亡くなって、母は明らかに人が変わってしまった。
家でも滅多に話をしなくなり、私と二人の生活を朝から夜まで必死に働いて支えてるようだったが、ふと、所在の分からない目をしなが
Dream バイバイ。13話目 最終話
ーー山口 梅子(20歳)、桃子(50歳)の場合ーー(in dream)ーー
それは、母が私が寝てるベッドの横で必死に祈る様に手を組んでブツブツと呟いている光景から始まった。
良く耳を覚ますと。
桃子「あなた。お願いします。この子まで連れて行かないで下さい。お願いします。私の。大事な。大事な。半身なのよ。お願いします。あなたがいなくなって、この子まで居なくなったら、私はどうやって生きていけば良いの