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読書#2:ようこそ、ヒュナム洞書店へ
つまりわたしは、自分が読みたいと思う物語を書きたかった。
後書き(作家のことば)にあったこの一文を読んで、一気に親近感が湧いた。
こんなステキな物語を書く著者さんに、親近感を抱くのはおこがましいけれど、私が子どもの頃、日記帳に物語を書いていたことを思い出した。
すごく面白い本だったので、読み終わって嬉しいような、寂しいような気持ちがする。
本を読んでいて考えたのは、働き方について。仕事との付き合い方について。
考えつつも、自分と仕事の関係だけを考えすぎて、他の人間関係のことは考えられていなかったなと反省することがあった。
この本で描かれている働き方は、休むことを大切にしたり、自分のことを大切にしたり、そんな雰囲気を感じた。
今の私から見ると、それとは対照的な働き方が、バリバリ。自分を仕事に捧げるような働き方。
どちらも魅力的に見えて、どうしたらいいのか戸惑っている時点で、私って、中途半端な人間だなと思った。
印象に残っている箇所が2つあった。
1つは、冒頭10ページ目。
彼女はもう、意思や情熱といった言葉に意味を求めないことにした。自分が頼るべきは、みずからを駆り立てるために繰り返し唱えてきたそういう言葉ではなく、身体の感覚だということを知ったからだ。
ここを読んで、この本を買うことを決めた。自分の身体が職場を拒否していることを感じ始めていたから、気になったんだと思う。
気になって、買ってよかった。すごく面白い本だったから。
2箇所目。「ヨンジュを訪ねてきた男性は誰なのか?」という章。
許しについて書かれていると感じた。他の章とは少し雰囲気が違っていて、心に響いた。
もう少しゆっくり、私自身の今後について考えてみようと思わせてくれるような本だった。
働き方について悩んでいたり、落ち込み気味の時に力をくれる本だと思う。
私はこの本を読んで、働くことについてワクワクした。そして、私がワクワクできるような働き方を、これからもしていきたいなと思った。