毒親育ち、お正月はマジで寝てくれ!
毒親育ちで、自分の傷を癒せていなくて、深い闇の中にいる人ほど、誰かを救おうと一生懸命になる。
かつてのわたしがそうだった。
自分の傷を他人に投影して「可哀想」「可哀想」と同情する。
自分も傷を持っているので、相手の傷が手に取るように分かる気がしてしまう。
でもそのとき自分が感じているのは相手の痛みではなくて自分の痛みだ。
相手が鏡になって自分の傷を見せてくれているに過ぎない。
そこで「あの人を救わなきゃ」と相手に境界線の内側に侵入して干渉するのが『共依存』だ。それは共依存症の人にとって、この上ない気持ちいい行為だ。
相手を救えたような万能感、自分の能力が高いような有能感、相手よりも自分が優れているような優越感を味わうことができる。同時に、自分の傷の痛みから目を逸らしていられる。
これはやめられないよね。
もしやめてしまったら、自分の傷口がパックリ開いて血がドクドク流れていることに気がついてしまう。だから次から次に可哀想な人を見つけなくてはならなくなる。
こんな人は援助職なんてうってつけだよね。
カウンセラー、ヒーラー、セラピスト・・・・
仕事という大義名分を持って堂々と可哀想な人を救っていられる。そのあいだ、自分の傷から逃げ続けていられる。こんなおいしい仕事はないよね。
(これはかつてのわたし。だからその必死さも純粋な想いも、そこから滲みでる気持ち悪さもよくわかってる)
でもせっかくの年末年始。
こんな人はぜひ立ち止まってみてほしい。そして
とにかく寝よう
だいたいわたしたちは寝不足だよね。
この社会に適応して、仕事して、育児して、家事して、さらに自己実現までしないといけない!なんて社会から脅迫されて、マジで寝てるヒマなんてないよね。
もっとより良い人間にならないといけない
もっと素晴らしい人間にならないといけない
もっと社会から認められる人間にならないといけない
もっとお金を稼がないといけない
もっとやりたいこと、やらないといけない
もっと輝かないといけない
もっと美しくならないといけない
もっと健康にならないといけない
もっと丁寧に生活しないといけない
もっと他人に優しくならないといけない
もっと愛されないといけない
毒親育ちのわたしたちは、親からありのままの自分を認められるという経験をしないまま大人になっている。
だから社会や親からの「もっと」「もっと」を鵜呑みにして、マジで四六時中がんばってきたんだよね。
休んだつもりでも心から休めない。
今まで一度だって心の底から休息したことがない。
それが毒親育ちのわたしたちなんだ。
だからこそ!
きょうは声を大にして言いたい!!
マジでやるべきことなんてないから
なるべき理想の自分なんてないから
だからとにかく寝てくれ!
寝て寝て寝まくって「もうこんなに寝て廃人だぜ」と思っても、もっともっと寝て「いよいよこんなに寝たらダメになる」と思っても、もっと寝る。
それでも足りない。
わたしたちはそれくらい疲れ果てているんだ。
生まれてから今までずっと自分を責めてきたよね。
親の理想どおりになれない自分
社会の理想どおりに生きれない自分
がんばれない自分
愛されない自分
ずっとずっと責めてきた。
自分で自分を責めるのって信じられないくらいダメージがでかいんよ。
わたしたちはもう疲労困憊なんよ。
だから自分に向き合う元気もない。
自分を癒す元気もない。
でも傷は痛む。
だから他人の傷を癒すことで自分の傷の痛みをごまかして生きてきた。
そろそろそんな生き方はやめるときだよね。
この世界に救うべき他人なんていない。
可哀想な人なんて、この世界にはいないんだ。
いるのは自分だけ。
もし誰かのことを「可哀想」だと、「救わなくちゃ」と思うなら、それは自分が自分のことを「可哀想」だと思っていて「誰かに救ってほしい」と思っているからなんだ。
たくさんたくさん寝て、元気が戻ってきたら、自分の傷と向き合うエネルギーが湧いてくる。
そうしたらチャンス!
自分の傷口を開いて、しっかり消毒して、そっとばんそこうを貼ってあげよう。
そうやって自分で自分の傷を癒していったとき、もうこの世には救うべき可哀想な人なんていなくなってる。
まず足りないのは「睡眠」だ!
年末年始、めんどくさいことはやめて、とにかく寝よう。
そしたら世界が変わるから!
うれしいです!!!!