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ADHDなわたしの生きかた

残り10

わたしは発達グレーゾーンだ。
生まれつきドジでおっちょこちょい。
飲みものをこぼしたり、お茶碗を割ってしまったり、忘れものや勘違いをしたり
幼いころはそれでよく母親から、ため息まじりのうんざりした視線を向けられたものだった。

待ち合わせには必ずギリギリか、少し遅刻した。

動きは多動ではなかったけれど、あたまの中が多動だった。
いつでもぐるぐると思考が駆け巡っていて、それが目まぐるしく移り変わっていくので、一つのことに集中して取り組むことが苦手だったし、部屋にはあらゆるものがやりかけの形のまま放置してあるような人間だった。

順序立ててものごとを進めることが苦手で、目についたものに気を取られてしまうから、いつも混乱してイライラして疲れていた。

そんな感じで失敗しては怒られることが多い人生だったから、わたしの自己肯定感は地よりも低かった。そしてそんな自分に自分でもほとほと参っていた。


そんなわたしも大人になり、自分の取り扱いがだいぶうまくなってきた。
ADHDに関する本なども参考にしながら、自分なりのトリセツができてきたので、きょうはそれについて書いてみようと思う。

ADHDなわたしのトリセツ


カフェインを摂りすぎない

わたしはいつも注意散漫でいろいろなことにすぐに気を取られるし、やるべきことがあってもなかなかエンジンがかからない。

そんなわたしにカフェインは強い味方だった。
ひとたびカフェインを摂ると集中力が増して、ずっと先延ばしにしてきた面倒な仕事も済ませることができた。
でもカフェインは摂りすぎるとあたまの中が忙しくなる。
思考がぐるぐるしてとても疲れるのだ。

日常的に大量のカフェインを摂っていたときには気づけなかったけれど、ひとたびカフェインをやめてみたらあたまの中の静けさに衝撃を受けた。
それはとても穏やかで心地の良い時間だった。

カフェインは確かに集中力は増すけれど、その代償が大きい。けっきょくはエネルギーの前借りなのであとでどっと疲れる。それを紛らわすためにまたカフェインを摂るという負のループにも陥りやすい。そして個人差はあるけれど、おそらくわたしの特性はカフェインの影響を他の人よりも強く受けやすいようだ。

わたしにとってはカフェインを摂らないほうが心が楽だと気づいたので、いまはデカフェなどを利用しつつ、できるだけカフェインを摂らないことを心掛けている。


たんぱく質をしっかり摂る

これは特性関係ないかもしれないけれど、わたしがカフェインを止めるうえで、とても重要な項目だ。

わたしはそもそもタンパク質が足りていなかった。母親の作る料理は節約のためなのかダイエットのためなのかよく分からないけどお肉が極端に少なくて、たんぱく質の摂取量が幼少期から圧倒的に足りていなかった。

そうなるとどうなるか。足りない栄養をごまかすために甘いものやカフェインを大量に摂りたくなってしまうのだ。
そうするとわたしの場合はあたまの中がぐるぐる忙しくなってしまう。

そうならないためにも必要な栄養をしっかりと摂る。なかでもたんぱく質は特に意識して摂るようにしている。

きちんと必要な栄養素が足りていれば、甘いものやカフェインの暴飲暴食はある程度防げる。

ちなみにこれはわたしのおすすめの出汁スープ
これならおなかの弱い人や高齢者でも簡単にたんぱく質がとれる。
みそ汁に入れたり、お湯で割って梅干しを入れてお茶がわりにそのまま飲んだり。
これのおかげでわたしはいま生きてると言っても過言じゃないくらい夫の死別後は特にお世話になった。飲み始めてそろそろ3年。



欠食しない(血糖値コントロール)

わたしは空腹に弱い。
お腹が空くとイライラするし、なにも考えられなくなってしまう。

お腹が空くと血糖値が下がるので、それを防ぐためにからだの中でアドレナリンなどのホルモンが出る。
その影響でわたしはイライラしたり、あたまの中がぐるぐる忙しくなってしまうようだ。

なのでそういったホルモンが出ないように定期的にしっかりと食事をとることを意識している。

タンパク質はもちろんのこと、お米やお芋など良質な糖質もしっかりと。

また血糖値が乱高下しないように甘いものの爆食いもできるだけしないよう心がけている。(たまには食べるけど)

ここからはわたしの数々の失敗から導きだしたADHDなわたしたちが生きやすくなる残り7項目+おまけを解説していきます。

〈まいにち失敗ばかりでヘコむ〉
〈集中できなくて困る〉
〈あれもこれもやりたくて収拾つかなくなる〉
〈やる気が出なくてタスクを先送りばかり〉

こんな人たちに向けた記事です。

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