ADHDなわたし/必要だったのは安心感
わたしは幼ないころからドジでおっちょこちょい、小さな失敗をくり返してはいつも母親に叱られていた。
母親は若くて未熟で余裕がなかったから、わたしの失敗(お水をこぼしたりお茶碗を割ったり忘れものをしたり)に心底うんざりしていた。
そしてことあるごとにこう言った。
「あなたはおっちょこちょいだから、ちゃんと見て。こぼさないように、割れないように、忘れものしないように、ちゃんと確認して!」
これはわたしのからだに刻み込まれていて、いまでも忘れ物をしないように確認するときには母の