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毒親に執着してたのは「わたし」じゃなかった/「大人のわたし」と「小さなわたし」で育む新しいパートナーシップ

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じぶんがアダルトチルドレンだと気づいてから、たくさんの傷と向き合ってきた。

じぶんの内側に閉じ込めていた感情を解放していくと、たくさんの哀しみや怒り、孤独や恐怖と向き合うことになった。

ずっと気づかないふりをして、母と仲良しだと思い込もうとしてきたけれど、幼いわたしは本当は深く傷ついていたし、ものすごく怒っていた。

とんでもなく寒くて痛くて冷たい場所でずっとひとりで耐えてきたことに気づいてしまった。


そんなふうに過去の傷と向き合って感情を解放していくと、いままでは大好きだと思っていた母親のことがどんどん怖く思えるようになった。

一緒にいると胃がギュッと締め付けられて食べものが喉を通らなくなった。とても不安で泣き出しそうな小さな子どもみたいな気持ちになっていることにも気づいた。


もう今までどおり母と接するのは無理だった。
だからと言って腹を割って話してみたところで、心は通じ合わなかった。


わたしはnoteに母に対する想いを書き連ねていった。

母はわたしが望む母親ではないこと。
これまでもこれからも、母は変わらないということ。
わたしが求めているのは幻想の母親で現実の母と区別する必要があること。
感謝はあっていいけれど、それで傷が相殺されるわけではないこと。
母親というフィルターを外したときに、そこに現れる一人の人間として向き合いたいか、今後付き合っていきたいかどうか検討すべきだということ。


そんなことを大人が子どもに言い聞かせるように、ゆっくりと時間をかけて書いていった。


大人のわたしが考えつく「母と関わらなくていい理由」を、あらゆる角度から何度も何度も書いた。大人のわたしが心の底から納得できるように書いた。



それでも。

どうしてもどうしても、母に会いたいと思うじぶんがいた。

それは大人のわたしではなく、わたしの中の「小さなわたし」だった。

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うれしいです!!!!