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運動音痴がスポーツ本の感想を書く

私は足は遅く、身体は硬い。その事で小中学校では笑い者にされることもあった。
子供にとって、運動が得意な事はその子を人気者に押し上げる要因だと今も思う。

ただ成長するにつれ、世の中にはいろんなスポーツがあり、自分に合う物を見つければ、ちゃんと楽しく続けられることもわかってきた。(私の場合は合気道だった)
そんなわたしが面白いなあと思った本について感想を書いてみます。

「マラソン1年生」
イラストレーターのたかぎなおこさんが「超運動不足」からマラソンを始め、ホノルルマラソン(フルマラソン)を完走するまでの話。
この本はシリーズ化されているので、続編もあるのだけど、やっぱり1からのスタートからフルマラソンを完走する過程というのが興味深い。(そしてハワイに行けて羨ましい)
ちなみに私はこの本に影響されてランニンググッズを買ったものの、有効活用出来ないまま全て手放してしまった。冷静になって考えると、走る事は嫌いだった為、当たり前の結果だったと思う。


「氷上秘話」
フィギュアスケートのプログラムや曲、ストーリーを解説する本。試合を見ていると、複数の選手が同じ曲で滑っても、滑りは全く異なる。曲のストーリーと滑りは連動しているが、個々の表現が全然違うのが、フィギュアスケートの面白さがあると思っている。本の中では、特に私は学生時代オーケストラ部だったので、曲のエピソードを興味深く読んだ。曲もそのままでは無く、プログラム構成や時間に合わせて変更する事が圧倒的に多く、どのようにまとめるか、(場合によっては著作権の話も出てくる)が面白かった。そしてトレンドが作為的に作られることも、この本で知ってしまった。

なお最初の章は羽生結弦選手、最後の章は浅田真央選手というように一章丸々ひとりの選手にクローズアップされている章もある。こちらも見応えがある。


「残心」
川崎フロンターレの中村憲剛選手がブラジルW杯代表を目指して奮闘する姿を密着取材した本。結論から書くと代表からは落選してしまうのだけど、サッカー選手になるまでの姿から落選した後の姿が事細かく描かれていて、一気読みしてしまった。(私はW杯の時に見るくらいのにわかファンなのに!)
途中、海外移籍を迷うシーンもあるのだけど、まだチームがリーグ制覇を成し遂げていない事を手伝って、フロンターレに残留する事を決めるシーンがあるが、この本を読了後、フロンターレが初めてリーグ制覇した事を知り、非常にびっくりした。


「夢をかなえるサッカーノート」
私は武道(合気道)の稽古メモを取っているが、その際の参考にした本。合気道を始めてから、持ち前(?)の運動音痴っぷりから、「書き残さないと習得できない!」と実感した際、真っ先に思い出したのがこの本の存在。確か高校時代からずっとつけていてフォーメーションといった実践的な話に留まらず、メンタル面の話もあり、サッカーに関するありとあらゆる事を書く。自分はまだ経験年数はそんなんでもないけれど、書くメリットは常に感じている。中村選手には遠く及ばなくても、これからも稽古を通じて感じたあれこれを書き続けたい。(ちなみに私の周りではノートに書く人、書籍に書く人、まったく書かない人、人それぞれだ。)


ちなみにちょうど先日、新聞で下記の記事を見つけ、書く事で支えられているケースがここにもあった、と嬉しくなった。



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