料理は苦手。でも料理本が好きだ。
私は自炊するけど、料理は得意かと言われると、そうではない。レシピ本は好きでよく読むが、そこに載っているレシピを再現したことは、殆どない。でも食べる事は好きだし、自分の手を動かして料理する事は決して嫌では無い。
ご飯本の中でも、特に食に関するエッセイが好きだ。レシピのように「こうして作るべき」感が薄いし、想像の余地があって楽しい。今回は何冊かのお気に入りについて書いてみよう。
池波正太郎は歴史小説が有名で、私の父親や歴史小説好きの人は時代小説を熱心に勧めてくるが、私はこの方の料理エッセイが好きだ。以前持っていた以下の本は季節毎の惣菜のエピソードが多岐にわたっていて楽しい。(豚肉のうどんすきが1番好きで、1番よく作る)
以前図書館で借りた下の本は、見開き2ページで完結して読みやすく、名店グルメ料理も手軽な料理もある。私は圧倒的に「あぶたま」(油揚げの卵とじ)の章が好きだ。どんな食通でも、こんなに親しみやすい料理を愛しているのかと嬉しくなる。
最後にもう一冊。川本三郎さんの「君のいない食卓」。奥様のために近所の焼肉屋さんにお裾分けしてもらったテールスープの話など色々ある。でも何より好きなのは、エッセイ全体に流れる奥様への愛情だ。好きな人と美味しいご飯はセットだよなと思ってしまう。
なかなか外に食べに行けない時は、ごはんエッセイを読むのがいいかもと思う今日この頃。
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