青空文庫を300冊以上読んだゴリラのおススメ作品16選。
年末に青空文庫のおススメ作品を呟いたんですけど、想像していたよりも多くの方に反応を頂くことができました。見て下さった方、本当にありがとうございます。100以上もRTされるなんて言うのは初めての経験で、本当に驚かされました。こうなってくると、Twitterだけでなくnoteにも投稿したい!と思い記事を書きました。
紹介する内容はTwitterと同じですけども、すぐに読めるように青空文庫のリンクを貼っていますので、ガンガン試し読みしてみて下さい。では、さっそく紹介していきたいと思います。
◇青空文庫でオススメの長編◇
①『坊っちゃん/夏目漱石』
・読了目安⇨約4時間
言わずと知れた夏目漱石の代表作。曲がったことが嫌いな坊っちゃんの活躍が読んでいて気持ちいい。誤解を恐れずに言うと100年前の「GTO」という感じの作品。
②『無人島に生きる十六人/須川邦彦』
◆読了目安⇨約4時間30分
日本版ロビンソン・クルーソー。サバイバル小説好きは絶対にハマる作品。無人島に流れ着いた十六人の中年が、強い意志で生き抜く姿がものすごくカッコいい。
③『浮雲/二葉亭四迷』
◆読了目安⇨約5時間
日本で初めての言文一致体。近代文学はここから始まったと言っても過言ではない。自主性がなく、人付き合いが苦手な主人公の姿に共感を覚える人も多いはず。
④『赤ひげ診療譚/山本周五郎』
読了目安⇨約6時間
名誉も地位も投げ出して、人々の命を救う医師「赤ひげ」。乱暴な言動からは想像できない赤ひげの強靭な精神に人々は救われていく。黒澤明監督の映画の方もオススメ。
◇青空文庫でオススメの短編◇
⑤『よだかの星/宮沢賢治』
読了目安⇨約15分
個人的に宮沢賢治の作品で1番好き。その醜い姿から仲間の鳥たちに嫌われたよだか。決して力に屈せず、星を目指して飛んでいくよだかの姿が幻想的で美しい。
⑥『畜犬談/太宰治』
読了目安⇨約30分
犬が嫌いなのに、野良犬に懐かれて一緒に暮らす男の話。心配性過ぎる男の姿が、どこかコントのようで笑える。最後には少しホロリとするかも。
⑦『算盤が恋を語る話/江戸川乱歩』
読了目安⇨約20分
ヘタレで内気な男の恋の駆け引き。彼が仕掛けた恋の暗号に意中の女性は気づくことが出来るのか…?NHKでハライチの岩井さんが主演でドラマ化したことでも注目を浴びた。
⑧『恩讐の彼方に/菊池寛』
読了目安⇨約60分
若い夫婦を殺した男は改心し、罪滅ぼしのために崖を堀削して困っている人たちの命を救うという誓いを立てる。彼を馬鹿にしていた人達の見る目が変わっていくのが気持ちいい。
◇青空文庫でオススメのエッセイ◇
⑨『堕落論/坂口安吾』
読了目安⇨約30分
「生きよ、堕ちよ。堕ちること以外の中に人間を救う道はない」戦前の日本を否定し、日本人に新たな生き方を示した1冊。元気が出ないときにこそ読んで貰いたい。
⑩『学問のすすめ/福沢諭吉』
読了目安⇨約3時間30分
学ぶことの大切さを説いた福沢諭吉の代表作。出版された当時、日本人の10人に1人が買ったと言われている。今から140年以上前に書かれたとは思えない先進的な思想書。
⑪『科学者と頭/寺田寅彦』
読了目安⇨約15分
科学者になるためには頭が良くてはならない、と同時に、頭が悪くなくてはいけないという命題を綴った1作。研究に興味がある人はみんな読んだ方がいい。
⑫『私の個人主義/夏目漱石』
読了目安⇨約1時間
小説だけでなく、講演の名手としても知られた夏目漱石の話を記録したもの。個人の力とは何か。個人の力をどのように磨いていけば良いのか深く描かれている。
◇青空文庫でオススメの変態作品◇
⑬『痴人の愛/谷崎潤一郎』
読了目安⇨約8時間
NTR大好きおじさん「谷崎潤一郎」の代表作。男なら読んでいて辛くなると同時に、興奮を覚えてしまうかも。ヒロインが小悪魔を通り越して、さながら悪魔のようである。
⑭『夜長姫と耳男/坂口安吾』
・読了目安⇨約1時間15分
ファンタジー風の世界観に、狂気を孕んだ登場人物たち。夜長姫と呼ばれる幼き女王の業と危うさ。当たり前のように死んでいく人々を見てあなたは何を感じるのか。
⑮『蒲団/田山花袋』
・読了目安⇨約2時間
若くて美しい教え子に対して、男が抱いた醜い感情。中年男性の内面を赤裸々に描いた作品。蒲団に残った女の残り香を嗅ぐシーンは強く印象に残る。変態の一言では語り尽くせない名作。
⑯『好色/芥川龍之介』
・読了目安⇨約30分
平安のプレイボーイ「平中」。モテモテの彼はある時、1人の従者に恋をする。あの手この手を尽くして従者を振り向かせようとするが全く効果がなく…。オチがとにかく汚い。明言はしていないけれどこれってスカト、、、
以上16作品どれもこれも心の底からおススメできる作品ですので是非読んでみてください。この記事があなたの読書の参考になれば幸いです。