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【好きな映画】「ブレット・トレイン」
はい、わたしの好きな映画を備忘録がてら共有するシリーズです。
今回はアクション映画「ブレット・トレイン」です。
そろそろ劇場での公開は終わり、円盤の予約フェイズになるでしょう。
なかなか観る機会が作れず、原作の「マリアビートル」やその前作「グラスホッパー」を再読しながらタイミングを窺い、ようやくすべりこみで鑑賞することができました。
結論、伊坂ワールド全開な原作「マリアビートル」をうまく活かした傑作でした!
新幹線という密室をうまくつかいながらも、各キャラクターの過去を掘り下げたパートをはさみつつ、カーアクションやメキシカンギャングムービー、任侠ものの雰囲気のエッセンスも取り込んでいるという豪華な作品です。
もともとの伊坂ワールドがタランティーノっぽいキッチュさにあふれているので、そのイメージにぴったりです(※ 本作の監督はタランティーノではなく、デッドプール2のデヴィッド・リーチです。※ 「カルトの帝王」リンチのほうでもない)。
怪しげな日本語や日本文化の入れ込みかたは、外国から見たありがちな誤解、というより、確信犯的にその表現をつかっていると思われます。
各キャラクターの扱いもとてもユニークで、原作愛を感じます。必要なところは取り入れ、そうでもない部分は大幅に書き換えるという大胆さも好きです。「檸檬」と「蜜柑(タンジェリン)」のキャスティングについて、はじめは「あれ?」とか思いましたが、結果とてもよかったです。原作をオマージュしつつブラッシュアップした、ふたり(?)のオチも秀逸です。
主人公のレディバグ(てんとう虫)役のブラピもさすがの演技、還暦近いのにアクションもキレッキレです。
真田広之の殺陣もすごいよいです。62さいとは思えない動き!
レディバグは原作通り、ハンドラーの「真理亜(マリア)」の指示で動くのですが、音声のみの登場で最後まで姿を見せませんでしたが(口元はちょっと映る)、その正体は、あの大物女優S.B.でした!(メイク濃すぎだけれど)
ちなみに原作の前作「グラスホッパー」からのキャラクターも、ふたりだけ出てきます。(ひとりは殺し屋で、もうひとりは回想シーンで前作の黒幕)
原作愛をもちつつも、大胆なアレンジで素晴らしい! の一言です。
原作にはない表現でしたが、リボルバーのシリンダーをジャケット袖の摩擦で回すの、超かっこいいですよね?
パンフレット買いましたが、原作者・伊坂幸太郎のインタビューも掲載されていて、読み応えありました。
円盤出たら買いましょう!
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