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2月の読書感想文:お引っ越し/真梨幸子先生

2月は、真梨幸子先生の本にドハマリした月でした。
伏線回収、どんでん返し、読んだあと嫌な気分になる本が好きな方にすごくおすすめ!

出会いは図書館。ふら~と小説の棚をあ行から探索するのが趣味の私は、だいたいいつもな行くらいで10冊以上を手にとって帰ってしまうので、そのときは後ろから見ていくことにした。
そこで目をひいたのが、真梨幸子先生の「6月31日の同窓会」と「三匹の子豚」
2つともタイトルと表紙にビビッときて、試しにと借りてみると、すごく面白くてそこから真梨ワールドに引きずり込まれていった。

2週間後、真っ先に真梨先生の棚へ向かう。
今度は、「初恋さがし」と「お引っ越し」を手にとった。

この4冊、特にすきだなって思ったのが
「お引っ越し」

この本は、引っ越しに関する短編集でタイトルがその話で重要なキーワードになっている。
その中でも、読んだあとすごい!!って思ったのが「机」

主人公が最近働き始めた引っ越し会社(本業は不用品回収)で、ん?って思うような出来事が次々と起こる。気にしないでおこうと思っていたけど、だんだん見過ごせないほどに。ある日机の中にあった1通の手紙で真実が見えてきた…と思いきや。

この話は、いつの間にか音もなく背後をとられて首筋にナイフを向けられているような怖さがある。
派手に怖さを煽るのではなく、最後を読んだときのゾッとする感じがたまらない。

他に読んだ作品もすごく良かった!

▽6月31日の同窓会
女子校が舞台のミステリー。こっくりさんや学校の七不思議など、学生時代、その当時自分たちの間だけで流行ったおまじないや怖い話ってありませんか?
当時の呪いが大人になっても続く恐怖。そんな体験をしたい方におすすめ。

▽三匹の子豚
家族の確執がすごい。とても泥沼。これでもかっていうくらい人間の怖さがある。
4冊の中で一番後味が悪かった!
そんな暗さを一見感じさせないこの本の表紙、すごく好き。

▽初恋さがし
初恋さがします。というキャッチコピーで一躍有名になった探偵事務所の物語。依頼人のカルテを時系列で見ていくように、それぞれの短編が過去から順番に並んでます。
怖さもあるけど、主人公に感情移入する人ほど悲しいって気持ちもでてきそう。

3月も真梨先生沼にどっぷりつかりにいこうと思います。
おすすめの本あればぜひ教えていただけると嬉しいです!

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