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ゴリラと雑節と生産地

鰹節以外にも硬く煙燻した節があるのをご存じですか?

たくさんのモノと情報があふれる現代社会で知っている人のほうが意外と少ない気がしてます。

気がするだけでたぶん皆さんご存じなんでしょうが・・・

サバ節・ウルメイワシ節・シビ節(鮪節)・宗田節・サンマ節・・・・

たくさんの種類のお魚たちが節にされてます。

今回はサバ節に注目していきましょう。

サバ薄削り

こやつの凄いところは、汁物と抜群に合うところです。

煮炊きものだと若干香りが際立って難しいところなのですが

味噌汁でこやつの出汁を使うと勝手に口から「うまぁ~」と言葉がこぼれること間違いなし。

それでいて花かつおよりもお値段が安いときた。

家庭でお出汁を引かれる際、出汁パックを使われる方も多いと思いますが、

基本的にどんな出汁パックでもサバ節の削りは入れられています。

アレルギー品目に入っているので、もちろんサバが含まれていない物もありますが、混合出汁にサバ削りは必須アイテムなのです。

そんなサバ節。我々業界では「雑節」と呼ばれています。ウルメやムロアジ等、鰹節とマグロ節以外は雑節というカテゴリーに入れられています。

その雑節の生産量日本一の場所が

熊本県天草市牛深

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大阪から新幹線とバスとフェリーを乗り継いで6時間強。コロナが流行り出してから訪れていないのですが、海が綺麗で非常にのどかな素敵な場所です。

実はこの業界に入る際、短期間でしたがこちらの雑節の生産会社でお勉強とい形でお世話になっておりました。

魚たちの水揚げ、選別、煙燻、冷却、さらなる選別、箱詰め、全てやらせて頂き、節業界の知識0の私に対して非常に丁寧に教えていただきました。

サバ節に話を戻しましょう。

牛深のサバ節の特徴は、焼津や紀州と違い、香りが上品で色味も若干他と比べて透き通って見えます。
澄んだお出汁の中に、旨味とサバの適度な油分が絶妙な割合で融合し、後味で気になるサバ独特の香りがスッと鼻から抜ける高級品といっても過言ではありません。

反面香りのパンチがすこし物足りないと感じるかもしれませんが、個人的には料理で使う際、出汁の1番良いところを引き出しやすいので牛深のサバ節をウチの会社では常時仕入れています。

関西ではうどんのお出汁はサバとウルメを使うことが多いので、関西の方は馴染みやすいのではないかと思います。

最近ではイタリアンでもサバ節が使われていたりするので是非気になる方は使用してみてください。

うまくまとまらずサバ節の魅力を伝えきれませんでしたが、いかがでしたでしょうか?

美味しく楽しい出汁ライフが皆様に訪れますことを願っております。


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