#9 SDGsを達成するための手段 : ESG経営
前回はSDGsについてお話していきました!
今回はそれをどうやって達成していくか、手段のお話です!!!
ESG経営とは
そもそもこのESGというのは
E:environment (環境)
S:social (社会)
G:government (企業統治)
の英語の頭文字を合わせた言葉です!
このことからも分かるように、
ESG経営とは
環境、社会、企業のガバナンスを考慮した経営を行っていくこと
を指しています👀✨
ESG経営の事例
ESG経営とは具体的にどのような事をするのかについて
いくつか事象を挙げていきます!!
〈環境〉
気候変動・資源枯渇・廃棄・汚染・砂漠化などの課題があります。
その為、
ESG経営においてはこれ以上悪化させないように経営を行っていく事が必要になってきます。
・プラスチック製のストロー廃止
・植樹活動
・太陽光パネルの実施
→イオングループさんでは、PPA契約の導入を電力会社と行い、建物の壁一面に太陽光パネルの設置を行う事で環境に貢献しています!!
〈社会〉
人権・児童労働・奴隷・労働環境・従業員同士の関係性・などの課題があります。
例えば、
ファッション業界では、ファストファッションにより不当労働・労働環境が問題視されており、現在はエシカルファッションへの移行が重要視されています。
アメリカのある企業では、
エシカルファッションである事を示すために、
タグに料金の内訳を全て表示し、環境にも社会にも正しい商品であるという事を消費者にアピールしています。
確かに、
自分で買った服が不当労働・劣悪な環境下で作られている物だったら嫌ですよね😖💦
〈ガバナンス〉
賄賂および汚職・役員報酬・取締役の多様性・ロビイングおよび政治献金・税金対策などの課題があります。
役員報酬に関しては
株式会社資生堂さんでは、
成し遂げられた成果に対して報酬を払う方法から、
売り上げ高などの財務的な業績数値だけでなく、経営哲学や企業理念を反映した長期戦略の実現度合いを重要視して評価を行う方法に変更しています!
(参考:ESG・SDGsを考慮した役員報酬に関する事例を紹介2021年10月)
ESG経営の広がり
このブログでは何回もお伝えしているように、
戦後からのオールド資本主義により、温暖化や水不足の環境問題、人権問題や差別などの社会問題が顕在化してきました。
そして、今それらの問題が企業に致命的な影響を及ぼしています😣
そこで、
2000年ごろからESG経営の推進が始まり、2006年には機関投資家等に対して
「国連責任投資原則(PRI)」を掲げました。
そして現在では、
金融危機の経験や気候変動リスクの高まりから、中長期的な安定したリターンを求める動きに変わり、世界中に広まっています!!
日本でも、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIに署名したことによりESG投資が広まりました!!!
実際に2020年度のESG投資額は
世界(欧州・米国・カナダ・豪州/NZ・日本):35兆3千億ドル
日本:2兆874億ドル310 兆 392 億 7,500 万円
であり、
世界では、2018年からは15%増 2016年からは55%増(参考:日本総研)
日本では、2018年からは34%増 2016年からは55%増 (参考:JSIF)
と広がりを見せています✨
また、
新型コロナウイルスの影響で2021年以降はさらに投資額が増えているみたいです!
先ほどの事象紹介で
ESG経営って結局慈善事業なの!?
って感じた方も安心してください😌
上記のようにESG経営をする事で、
より資金調達が優位になったりするなど様々なメリットがあります!!!
つまり、
ESG経営は今後の世界変動に対するリスクヘッジと機会取得にもなる
という事です!
ESGの関係性
私は、前のブログでもお伝えしたように、社会の豊かさの持続可能性が最大の目標だと思っています!
だから、
ESG経営においても、Sの為の手段として、EとGがあると思っています!
そしてまた、
世界も環境に対するアプローチが急務であるとして、
環境面での目標や様々な政策を打ち出しています!
次回からは、この環境にフォーカスした目標・政策についてお話していきます!!!!