首都圏環境美化センターに見学してきました!!!
皆さん!こんにちは!!!
現在私は、
株式会社サーキュラーエコノミードット東京の新井遼一さんが主催している
「体感して学ぶ サーキュラーエコノミーベーシック講座」
を受講しています📚✨
今回はその第1回目に足立区入谷にある首都圏環境美化センターに見学に行ってきました(^O^)/
首都圏環境美化センター
現場の雰囲気やにおい、実際の物量を感じるために、廃棄物の中間処理センターである首都圏環境美化センターを見学させていただきました!!
中間処理では、リサイクルできるモノとできないモノを分別し、できないモノに関しては破砕・焼却したりしてゴミの量を減らします。
これにより、最終処分場に埋め立てる量を抑えます💡✨
ペットボトルとアルミ缶のリサイクルの現状
まず初めに
ペットボトルとアルミ缶の分別作業を見学させていただきました!!
光学選別機という機械を用いて、ペットボトル・アルミ缶等様々な物が混じった状態から、ペットボトルのみを認識し、上に吹き飛ばすことによって分別します🤯
こんな画期的な方法で分別しているなんて思っていなかったのでびっくりしました。
てっきり、ベルトコンベアのようなものにゴミを流して手作業で分けているのかと、、、(;・∀・)💦
最後に、ペットボトル以外混ざっていないかを確認し、ブロック状にまとめられていきます。
アルミ缶も同様に分別後はブロック状にまとめます。
1ブロック当たり400~500KGの重さに相当するそうですΣ(゚Д゚)💦
これらは全てリサイクルされます🍀✨
最近では
新品の使用量を減らすことを目的に、ボトル to ボトル というリサイクル方法を取り入れているそうです!
新しいボトルとして利用できない物は、シートや服等全く別のものにリサイクルされます!
ちなみに、
ペットボトルのラベルを剝がした方がいいのか!?問題 に関しては、
以前はラベルを剥がしたペットボトルを資源として売っていたため、剥がしてくれた方がありがたかったそうですが、
現在ではラベル剥離されていないペットボトルの価格がされている物とあまり変わらなくなったため、どちらでも大丈夫 だそうです😆♪
ラベルがついていたらリサイクルできないと勝手に思っていましたが、リサイクル資源として使う事が出来るみたいですね!!!
ペットボトルとアルミ缶の分別における問題点
ペットボトルとアルミ缶の分別に関して、大きな問題点があります。
それは、これら以外のゴミが混ざってしまっているという点です。
なんと全体の 10~15% が別のゴミです Σ(゚Д゚)
自動販売機のごみ箱にペットボトル・空き缶以外のごみを入れていませんか????
最近では、コンビニコーヒーなどのテイクアウトの広がりを受けて、
紙ごみ・ペットボトル・アルミ缶のごみが全て混ざってしまっているようです、、、😖
これの何が問題かというと、
選別には限界があるため、光学選別機で反応しなかったゴミはリサイクルされることなく、
“想定外の異物”
として最終処分場へと運ばれてしまう点です😱
この “想定外の異物” がどれほどあると思いますか!?
以下のデータは2019年の国内廃棄物の現状です。
この最終処分量というのは、燃やすしかないゴミの事を指しています。
つまり、“想定外の異物” の量です!!!!!
とはいっても、この最終処分量は燃やした後のカス(灰)の重さを示しているので実際にはもっと大量のゴミが “想定外の異物” として処分されています。
ここまでくるともはや、
想定外とは????
ってなってきますよね!?(笑)
そして、この燃やされたゴミは山に埋められます😱😱😱
以下の写真は1200万tの廃棄物を埋めるときの質量です。
とんでもなくないですか???????😱
びっくりしたと同時に、
山を切り開いて、ここにゴミを埋めているんだ、、、
という衝撃・ショックを隠し切れませんでした😱😱😱
本人はゴミ箱に捨てているつもりかもしれないけれど、
分別めんどくさいから、、、
今邪魔で捨てたいから、、、
という利己的な感情で捨てることは、山にポイ捨てしているのとまったく変わらないという事を自覚する事が大切だと思いました。
紙・段ボール・新聞の分別
次に紙・段ボール・新聞等の分別を見学しました。
近年、印刷業界では “ペーパーレス化” が深刻な問題になっていますが、
中間処理センターでもこのペーパーレス化が顕著になっていました😦
というのも、
毎年、20tずつ白い紙ゴミが減少しており、特に新聞はほとんど見る事が無くなったみたいです、、、💦
紙の分別における問題点
紙の分別における問題点は二つあります!
それは
①紙をシュレッダーにかけすぎている
②紙とプラスチックが混ざってしまっている
です。
①紙をシュレッダーにかけすぎている
シュレッダーをかけると、紙の繊維が切られて繋がりづらい状態になり、リサイクルがしにくくなります😦!!!
機密情報等の資料は仕方ないですが、無駄なシュレッダーを減らすことも今後は必要になってくるかもしれません。
②紙とプラスチックの混合
現状の規定では、紙が51%の配合で含まれていればプラスチックの混合物でも“紙”と表示する事が可能になっています。
ですが、
その製品を一般ごみとして廃棄されてしまっては
リサイクルする事が出来ません、、、、。
また、
これ以外にも紙とプラスチックの混合問題は生じています。
例えば、カフェ等における紙ストロー採用率の上昇です。
これはプラスチック使用量削減を目的としていますが、実際にはそうなっていないかもしれないという事です(;゚Д゚)💦
今までは、
ストローと蓋はプラスチック、コップは紙で構成されていたため、
紙コップだけを別で捨てれば良いだけだったので、分別率が高く、リサイクル率も高かったそうです。
しかし、
紙ストローになったことで、製品構成は、
紙ストロー、プラスチックの蓋、紙コップになりました。
それにより、
紙とプラスチックが混合で捨てられることが多くなり、リサイクル率が低下しています。
これはまさに、“部分最適” の象徴だと思いました。
自社ではサステナビリティの取り組みとして行ったつもりでも、全体でみるとむしろマイナスになってしまっている反面があるという事です、、、。
もちろん、プラスチックの使用はやめていかなければなりません。
しかし、
サーキュラーエコノミーでは、リサイクルのところまでデザイン設計をしなければいけません。
現状の日本ではそれが出来ていません。
まさに、素材を変えて使い捨てをし続けているというような状況です😖
感想
今回の首都圏環境美化センターの見学を通して、
サプライチェーンの最終地点でみるからこそ、 “部分最適” なサステナビリティがいかに企業の努力を台無しにしてしまうかを思い知りました。
最近では、
・コーヒー豆を20%含んだ製品
・土に還る製品
などサステナビリティ商品が出ていますが、
プラスチックに異物を混ぜてもリサイクルできるの?
回収システムあるの?
土に還る製品って誰が土に還すの!?
このように様々な問題が挙げられます。
商品サイクル全体を考慮して商品デザインをしていくかが重要だと改めて実感しました。
また、そのためには上流と下流がお互いに知識を共有し、巻き込みあいながら実践していくことが求められていると思います。
今回、見学にご協力してくださった首都圏環境美化センターのみなさん、誠にありがとうございました。
おかげで、
勉強するだけでは得られない緊迫感を感じる事ができました😊✨