#13 二酸化排出量削減の手順 -Scope1・2・3とは?-
こんにちは~!
今回のブログから、カーボンニュートラルを達成するために必要とされる手法や政策を紹介していきます✨
今回は二酸化炭素排出量の可視化についてです!
よろしくお願いします(^O^)/
*このブログではCO2削減の計算方法等は記載しておりません。
二酸化排出量削減の手順
二酸化炭素を削減するために、いきなり削減に取り組むのではなく、以下の手順通りに行っていく事が重要であるとされています!!
いきなり削減に取り掛かろうとしても、何から削減すれば良いか分からなかったり、効率の悪い削減方法を取ってしまったりするからです。
また、
算定目的を決めずに、いきなり二酸化炭素量を可視化しようとすると、目的によって求められる計算精度の粒度が異なるため、思うような効果が得られません😖
➀二酸化排出量算定の目的設定
継続的な排出量の管理・透明性の高い情報開示が必要であるため、方向性を定めてから排出量の算定を行う事が非常に重要です🚨
もちろん、可能な限り算定精度・算定範囲を高める事が望ましいです。
しかし、算定精度を高めると算定の労力・コストの増大が見込まれ、時間ばかりが経ってしまします!!!
地球はそこまで待ってくれません😱
せっかく取り組もうとしているのに、時間オーバーになってしまっては意味がないので、現時点で出来る事・必要な目的を定めていく事が大切です✨
目的としては、
➀サプライチェーン排出量全体像把握
②削減対象の詳細評価
③ステークホルダーへの情報開示
などが挙げられます!!!
②二酸化排出量の可視化
次に、CO2を削減していくにあたってしなければいけない事は
"CO2排出量の可視化" です!!!!
まずは、自分たちが常日頃どのくらい排出しているかを知る所からスタートです👀⚡
ダイエットもまずは体重を測る所から!って言いますもんね(笑)
そのため、初めて算定を行う方はサプライチェーン全体の排出量を把握する事が目標になると思います!
そして、CO2排出量を可視化(数値化)したものを “カーボンフットプリント(CFP)” といいます!
カーボンフットプリント
日本語で訳すと、“炭素の足跡” です👣👣👣
二酸化炭素排出量を可視化する事によって、
どこでどれくらいの量のCO2が排出されているかを知る事ができ、優先的に削減すべき対象=ホットポイントを見つける事ができます👀✨
上記の画像を例にすると、製造と流通がホットポイントであることが分かります!
どこからどこまでを見える化?
先ほどは、製品のカーボンフットプリントを例に説明しましたが、
企業としてのCFPはどこからどこまでを可視化したら良いのでしょうか!?
先ほどの算定目的であるサプライチェーンの全体の排出量はScope1・Scope2・Scope3と呼ばれる算定範囲の合計から算定されます!!!!
まずは、Scope1とScope2の切り分けから!
定義だけだとよくわからなかったので、
理解しやすかった具体例を以下に参考として挙げさせていただきます!!
これがScope1の定義する直接排出です!
それに対し、Scope2は他社で製作されたモノを使用しているため間接排出になります!
Scope1・2の違いわかりましたか?
すごーーーく簡単にいうと、自社で燃料を燃やしているかどうかという違いです!!!
だから、多くの会社からすれば、電力はScope2に振り分けられますが、電力会社からすれば電力はScope1に振り分けられるわけです💡
Scope3とは!?
ここが多くの企業を悩ませている算定範囲です、、、💦
まず、Scope1・2以外の間接排出って何なんだ問題から解決していこうと思います(笑)
Scope3は15個のカテゴリー分けがなされています。
たとえば、、、
・購入した製品 / サービス
・輸送 / 配送
・販売した製品の使用
・事業から出る廃棄物
などが挙げられます。
そして驚きなのが、
雇用者の出勤や通勤にかかるCO2排出量や投資先のCO2排出量まで算定範囲に組み込まれている点です😦⚡
企業が日々運営を行っていく中で必要となっているモノすべてのCO2排出量を出す必要があるんです!!!!
詳しいカテゴリー分けは環境省のホームページで確認してみてください!!!
そして、上記の具体例からわかるように、特にScope3に関しては、自社の情報だけでは算定することが難しいです。
だから、サプライチェーンで関わり合っている企業同士の協力が必要不可欠です。
実際にAppleでは、
二酸化炭素の排出に占めるScope3の割合が約8割を占めているため、
サプライチェーンの企業に投資をし、そのお金でESG経営を行うように協力を要請しています。
Scope3とScope1.2の切り分け
Scope3のカテゴリーは細かく分けられているので、Scope1・2との違いが分かりにくくなってしまうので、個人的に分かり易かった具体例を挙げておきます!!!
➀Scope1とScope3の切り分け(例:石炭)
採掘・輸送⇒Scope3
使用(燃焼)⇒Scope1
②Scope2とScope3の切り分け(例:電気)
採掘・輸送⇒Scope3
発電・送電・使用⇒Scope2
グーフのScope1・2・3
グーフはプリンティング事業者と印刷工場の間に入り、最適なプリンティングサービスをお届けしている企業です。
そのため、グーフのScope1・2・3は
Scope1:特になし
Scope2:オフィス電気・パソコンの電気・サーバーの電気・空調の電気・
オフィスコピー機の電気など
Scope3:通勤・出張・オフィスコピー用紙・製品に使用される紙・
インク・印刷電気・輸送・配送など
になります。
グーフはサービス事業者でありますが、(商社をイメージしていただくとわかりやすいかも!?)
自社のプラットフォームにSKUを持っており、その製品により利益を得ているため、製品の製作にかかるCO2排出量もグーフのScope3となります!!
(ここが商社とは異なる点です!!!)
まとめ
今回は算定手順として、
➀算定目的をまず決める
②可視化における算定範囲の考え方
をお話しました!!!
目的を決め、算定範囲の項目ごとに自社のCO2排出量を分けてみる
という事をしてみると良いかもしれません!!!