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駅からさんぽ ~番外編 稲美町 万葉の森へ行ってきました~
こんにちは。
ぐっでぃテレビのゆっちぃと申します。
駅からさんぽをお読みいただきましてありがとうございます。
今回も、またもや駅からさんぽ、番外編としまして、兵庫県加古郡稲美町へ行ってきました。秋も深まりつつありますので少し車で遠出してみました。遠出といいましても、事務所から20分ほど車を走らせると稲美町へ到着します。明石市からとても近く、そしてとてものどかな田園風景が広がる稲美町の万葉の森へ行ってみましたのでお伝えいたします。
それでは行ってみましょう!
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兵庫県加古郡稲美町は、古くから万葉集に「いなみ野」と詠まれていた場所になります。雨が少ない土地柄の為、ため池が多く、のどかな田園風景が広がります。稲美町の花はコスモスなのですが、この時期は広い畑に咲いているのを見ることができ、とても綺麗です。
そして、ここ万葉の森は事務所より車で20分ほどで到着します。ホームページによると、『当時のいなみ野と瀬戸内海を形造った日本庭園、約120種類の万葉植物や「いなみ野」が詠まれた歌碑、庭が一望できる「憩いの館」』があります。
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約120種類の万葉植物・・・万葉植物とは万葉集で詠まれた植物のことを指すそうです。そして、万葉植物園というものもあって、それらの植物を育てて、鑑賞し、植物の和名の呼称と共に歌を掲示しているのが万葉植物園になるそうです。この万葉の森も「詠まれた歌碑」が植物の隣にあります。
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園内には、遠慮がちに咲いている花が日本の風景に合っていて、その儚い感じを昔の人たちは歌として詠んでいたのかなと、思いました。
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稲美町は昔の印南野の地を占めていたとのこと。その風景は今もあります。。
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こちらには、「水琴窟」と呼ばれるものがあります。
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水瓶を埋め込んでその中へ流れた水の「滴下音」の反響音は、とても小さなはかない音でしたが、とても可憐な音でもあって、どこかで聴いたことあるような気がしました。
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この館の中には、テーブル席が4つあります。また、和室のお部屋が2室あり、お茶会が開けるようになっています。予約をすれば利用できるそうです。
テーブル席で温かいお茶を頂いてゆったりとした時間を過ごすことができました。お茶は無料で頂けました。ありがとうございます!
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このもみじは今朝活けられたそうです。お茶を出してくださった方が活けられたもので、とても綺麗ですね。
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新元号「令和」の典拠となった歌碑はここ万葉の森にもあります。
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この時期は花壇のお花がちょうど咲き終わった後になるようで、お花は少なかったのですが、木がまだ緑を残してくれていて、気候もちょうど良く、気持ちのいいさんぽができます。
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歌碑に書いてある文字を見てみると、令和と並んでいますね。令月とは良い月という意味だそうです。この歌の意味を調べてみると、「初春の良き月、気はうららかにして風は穏やかだ、梅は鏡台の前のおしろいのような花が咲き、蘭は腰につける匂い袋のように香を漂わせている」・・という、情景がぱっと浮かぶような歌で、流麗という言葉が似合いますね。
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シュンランは普茶料理にも使われているそうですが、普茶料理とは何かと調べてみると、「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味で、机を囲み大皿に乗った料理を各人が取り分けるのが特徴だそうです。その当時はお膳で一人一人が食べていて、伝わったこの食べ方は珍しかったかもしれませんね。
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さらに進むと、また素敵な景色が出てきます。
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そういえば周りばかりきょろきょろして歌碑の写真をあまり撮っていない・・と思っていたところ、ちょうどスミレの花の芽が出てきていたこちらを撮ってみました。
「春の野にすみれ摘みにと来し吾そ野をなつかしみ一夜寝にける 山部赤人」こちらの歌も調べてみると、「春の野に、スミレを摘もうと来た私だが、美しい野辺の様子に心を惹かれたので、一晩ので過ごしてしまったことだ」という意味だそうです。冬が過ぎて、春になった喜びの歌なのでしょうか。これも綺麗な歌ですね。
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こちらの歌は、「朝霧のたなびく田居に鳴く雁を留み得むかも吾が屋戸の波義 藤原皇后」。調べてみると、「朝霧がたなびく田に鳴いている雁を引きとどめることができるでしょうか、私の家の萩は・・」という意味だそうです。一つの絵を見ているような歌の内容ですね。
と、今回も長くなってしまいました。次回の記事にて続きをお伝えさせていただこうと思います。
今回は明石市をついに飛び出してしまいました。秋のさんぽをしてみたいなぁというのがまず一つありましたので、庭園さんぽをしようと探していたところ、万葉の森を見つけました。それほど広い庭園ではありませんが、情緒があり、とても落ち着いた日本の良さが知れる素敵な庭園です。万葉集の歌と植物を一緒に鑑賞することができ、その当時の方がどのような思いを歌に込めたのかより分かるような工夫がされています。
次回の記事でお会いしましょう。。
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