クンバカルナの眠り
インドにある面白いお話の中に
「クンバカルナの眠り」というものがあります。
これは「ラーマヤーナ」という
インドの二大叙事詩の一つに出てくるお話の中にある
エピソードです。
クンバカルナは、
ラーヴァンの弟で巨人族の王子です。
彼は巨大な体格と並外れた力を持つ戦士として知られています。
同時に長期間眠り続けるという特徴も持っています。
彼は起きて戦えば
絶対に勝てる力を持っています。
ですから、人々は彼に戦ってほしくて
彼を起こそうとするのですが
絶対に起きません!!
力はある、ただ眠っているだけ。
これって、あらゆることに通じるような
気がしませんか?
クンバカルナの眠りは
「無知の眠り」と言われています。
みんなそれぞれ
ものすごい力を持っていて
ただ、眠っているだけ。
ではなぜ、起きて戦おうとしないのか?
それは、恐れがあるだけ。
眠りから覚めたくない
人生で一番恐るべきこととは?
「人にとって、一番の恐怖は何か?」
こんな質問をされたらどう答えますか?
多くの人は「死ぬこと」と答えそうです。
チッチッチッ。
実は、死ぬことよりもっと深いこと。
インドの聖人の言葉は
「人にとっての一番の恐れとは
自分が素晴らしい存在だと気づくこと」
といいます。
人は、自分の真の素晴らしさに気づくことを
恐れています。
なぜなら、それに気づいたら
戦わなくてはいけなくなるからです。
何も知らないフリをして
寝ていたほうが簡単ですから…。
クンバカルナの眠りは
そう、今の私たちのことなんですね。
目覚めるというのは
並大抵のことではありません。
けれど
「私が変われば、世界が変わる」のです。
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