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#42_「ことばコレクター」になろう

大事にしている絵本があります。『ことばコレクター』という絵本です。

子どもが「ことば」を集めていく物語です。いろいろな場面で、いろいろな言葉と出会い、自分のものにしていく過程が、かわいらしく、それでいて、本質的に描かれています。

子どもたちが「ことばコレクター」になっていくこと。

これは、教育の1つの目的として位置けることができるものではないかと思います。

言葉を増やすことによって、見える世界が違ってきます。「わんわん」しか知らなかった子どもが「チワワ」や「ダックスフント」「マルチーズ」などの言葉を知ることによって、見える世界を広げることができます。

言葉を増やすことによって、「自分」についての理解が違ってきます。どのような言葉で自分自身を表現するのか。そのレパートリーが多ければ多いほど、自分についての理解は深まり、広がっていきます。

子どもたちに向けて「言葉を知りなさい」と言うのは簡単です。でも、それだけでは、子どもたちには伝わりません。

『ことばコレクター』を入口とした「ことばコレクターとしての子ども」の育ちに伴走していくカリキュラムをつくることができたらと思っています。そして今年度は、これをテーマとしたカリキュラムを実際につくってみたいと思っています。

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